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2018年10月19日の大崎裕史の今日の一杯

東京都板橋区板橋区役所前

新潟の「来味」に行ったのは17年前。その時の感想が見つかったので引用してみる。
「外観は、普通の中華料理店風。知らずに前を通ったら、そこがこだわりの一杯を出してくれるお店だとは、誰も気が付かないことでしょう。店内に入ると妙な緊張感が漂っています。これは、まだ若きご主人(二代目)が究極の一杯を提供するための気迫が店内一杯に溢れ、お客さんもそれを感じているからです。仲間と一緒に入った私も話をせずに、店主の一挙手一投足に視線は釘付け。一杯ずつ丁寧に丁寧に作ってくれます。
そうして出来上がったラーメンが美味しくないはずがありません。スープは醤油とも塩とも違う独特の色・味、そして新潟の特徴でもある煮干しが効いています。麺は細めの縮れ麺。おそらく時計を見ながら1秒も違わずに麺を茹であげています。その絶妙な茹で加減には感心してしまいます。
スープは熱々で出てきますが冷めるとまた違った味わいになって、最後の最後までついつい飲んでしまいます。丼を置いたときには「ふぅ~っ」とため息が出てくることでしょう。」
そのためだけに新潟に行ってもいい、いや行くべき店だと思ったほど。その後、武蔵浦和のラーメン集合施設出店、そして店舗展開(支店出店)といろんな意味で驚きの活躍だった。
さらに今度は板橋出店。2018年9月8日オープン。「中華そば 来味 亀田店」の移転とのこと。
私が初めて行った時はラーメンしか食べなかったがその後、ラーチャンがヒット。新潟のラーチャン文化の先駆けになった。ラーチャンとは「ラーメン&半チャーハン」の略。「なんだ〜東京にもあるじゃん!」と思うが、店主はこういう。「単なるチャーハンセットというモノではない。「1+1=2」ではなく、ラーメン&半チャーハンで「1」なんです」
おぉ〜カッコいい!そこで私もラーチャン900円を注文。券売機でも左上(イチオシ)である。まず半チャーハンが出てくるがそこそこ量があってありがたい。(連食にはつらいが)そして少し遅れてラーメンの登場。見た目も味も懐かしい。そんなに大きくは変わってないように思う。ただ一杯ずつ作るわけではなかった。じんわり煮干しが効いて、今、東京で流行っている煮干しや青森煮干しとはまた違ったタイプ。おいしい。
しかし、なんでまた板橋なのか?しかも駅からそこそこ離れている場所に。(RDB表示で480m)平日の夜に行ったが満席ではないものの十分な来客があった。ラーチャンのラーメンと基本メニューのにぼしラーメン650円に違いがあるのかどうか、また行ってみたい。

お店データ

中華そば 来味 板橋店

東京都板橋区板橋3-44-6(板橋区役所前)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2019年4月末現在約12,500軒、約25,500杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。