なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「ラーメン ¥700 (うす味 油少なめ)+味玉 ¥40」@家系総本山 吉村家の写真平日 曇天 10:50 先待ち19名 後待ち40名以上

〝第31回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟を開催する。

このイベントは、RDB PC版のオススメに挙がる六店舗から、その店のイチオシではなく、自分の好きそうなメニューを食べて採点し超高性能スパコンとの勝敗を決めるものである。決してお店との勝負ではないのは理解していただきたい。

採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちとする。

過去30戦の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」「煮干中華ソバ イチカワ」「麺屋 和利道 warito」「らーめん 芝浜」「らーめん かねかつ」「狼煙〜NOROSHI〜」「ラーメン大至」「中華ソバ 伊吹」「麺処 朧月」「Bonito Noodle RAIK」「中華蕎麦 とみ田」「陽はまたのぼる」「神田とりそば なな蓮」「ソバダイニング クアトロ」「旬麺しろ八」「MENSHO」「麺小屋 てち」「らーめん 鉢ノ葦葉本店」「らぁ麺 飛鶏」「中華そば 勝本」「◯心厨房」と名だたる有名店や人気店が並ぶが、通算対戦成績は30戦14勝8敗7分7KO 1没収試合と現在は私の勝ちがリードしている。

その勝因の一つには根本的なスパコンの誤認予測があると思われる。清湯醤油系が好みなので採点上位には〝淡麗系〟が並んでいる私に対するスパコンのオススメ店は、つけ麺のレビューを一度もしてないのに現時点ではPC版のオススメに三店舗ものつけ麺専門店が挙げられている。これは自己責任でもあるが、度重なる地方遠征で〝イタチごっこ〟となって挙がっている中部地方のラーメン店も二つある。あと残りひと枠に急浮上してきたのが本日の対戦相手となる家系のコチラなのだ。

〝家耐性〟を持ち合わせていない私だが、先月に町屋駅前にオープンした家系ラーメンの新店で家系史上最高得点の74点を付けたのをキッカケにスパコンが急に家系を推してきたのだ。しかしコチラを攻略しなければ手詰まりとなって進む道を断たれてしまう。そこで本日はスパコン対決では初となる家系との対戦を実現するために自宅を出た。

11時開店前の現着を狙って午前10時前に家を出ると東横線の特急に乗り込んだ。道中の25分ほどの車内でRDBにて対戦相手の下調べをしてみると、現在の家系の礎を築いた店の系譜を受け継いだ由緒正しき老舗点のようだ。そんな歴史を重く受け止めながら最寄りの横浜駅に着いた。そこからは浜風を全身に浴びながら歩いて行くと8分ほどで店先が見えてきた。店先と言うよりは驚異の行列が目に飛び込んできたのだ。定刻10分前の現着では遅かったようで、すでに日除けテント下の外待ちベンチは埋まっていた。その景色は浜スタの一塁側ベンチほどの大きさがあるにもかかわらず満席となっている。システムは食券を先買いして列に並ぶようなので、二台も設置されている券売機にて色付きの札を購入して歩道にて待機をはじめる。

開店時間が近づくと、あれよあれよと言う間に行列は膨らみ続けて歩道のキャパを超えるほどになっていた。それを察知してかどうかは定かではないが、定刻よりも6分も早くオープンとなった。まずは選ばれし一巡目前半の13名が店内へと流れ込むと、ここでようやく外待ちベンチへと昇格となった。すぐに食券の札を確認されると5分もせずにに一巡目後半の11名も店内へと誘導された。

店内に入りカウンターに座ると目の前の高台に札を見えやすいように並べて待機する。その間にセルフで水を汲んで店内を見渡す事にする。かなりの広さのある店内には大きなコの字に設置された古めかしい朱赤色のカウンターが印象的だ。ウォーターサーバーの横には小上がり席もあったが、スタッフさんのまかない弁当が置かれていて稼働はしていないようだ。奥には券売機導入前は使われていたであろうレジスペースがあり、大女将らしき女性が店内に目を凝らしている。そんな緊張感の漂う店内を本日は圧巻の九人体制で回している。それぞれの持ち場を守る白いハチマキ姿の男たちの勢いに押されないように待っていると、スタッフさんに好みの有無を聞かれたので気弱にも「うす味」の「油少なめ」でお願いした。そうこうしていると、着席して10分ほどで我が杯が到達した。

その姿は口縁が金で飾られた黒釉薬のオリジナル屋号の入った切立丼の中で、決して丁寧とは言えないが〝漢〟らしい表情で力強く出迎えてくれた。その丁寧さを感じない理由はチャーシューの上に一片だけ飛び散った青菜のせいだろう。しかし盛り付けや美しさは評価の対象にしないと決めているので、気を落ち着かせてレンゲを手に取った。

まずは胡桃色のスープをひとくち。見た目には油少なめが功を奏したのか、液面には荒々しい背脂や油膜はなく穏やかな湖の景色のようだ。私の中の家系のイメージとは違ったスープにレンゲを落とし込んでみると、レンゲを持つ指先に係る抵抗はかなり少ない。濃厚とは思えない認識のままにスープを口に運ぶと、手応えと同様に柔らかな口当たりを感じた。しっかりと乳化したスープの中には粉骨などのザラつきは全くなく、豚骨や鶏ガラ由来の動物性コラーゲンがたっぷりと潜んでいるのが分かる。唇と口内を覆った粘質がそれを物語る滑らかなスープにまずは驚いた。しかし、うす味にした結果が私にとっては残念な誤算となって表れていた。それはカエシの塩気が非常に弱く、味覚としては申し分ない塩分なのだが、その影響で豚骨特有の臭みが前に出てきてしまった。その臭気はスープを飲んだだけでは正直言って分からない程度のものだったが、この後の麺を啜った吸気の中では強く感じてしまったのだ。

それは120秒あたりから固茹でに対応した麺上げが始まり、基本の茹で加減では150秒ほどで麺上げされたストレート太麺から感じたものだった。多加水麺らしき重量を箸先に感じながら一気に啜り上げた瞬間に、不快な獣臭となって襲いかかってきた。スープだけでは感じなかったが、強く吸い込んだ時にだけ豚骨ではなく鶏ガラ由来と思われる余計な匂いを連れてきてしまったようだ。そこで啜り込む食べ方をやめて、ゆっくりと口に送り込む方法をとってみる。すると不快な匂いを感じることなく食べ進められた。もしかしたら自身の鈍感な嗅覚が匂いに慣れてしまったのかもしれない。割と嗅覚や味覚というのは曖昧であると再認識した。そこからの麺の躍動感は素晴らしく、少し平らな形状と溶け出したグルテンが滑らかさを強調する麺肌が組み合わさって愉快な食べ応えを発揮していた。噛んだ時に香る小麦の風味もスープの陰で密かに香ることで存在感を発揮している。喉越しの良さもスープのコラーゲンの力を借りて最大限に引き出されて胃袋へと滑り落ちていく。すでに初動の不快臭の事など忘れてしまうほどの良麺に出会えた。

具材のチャーシューは、一辺だけに脂身がある豚ロースで仕込まれていた。ローストされた香味が特徴でもあるチャーシューは大箱の店内ながらも切り立てにこだわりを持って、盛り付け直前に電動スライサーで切られている。かなりの薄切りなので赤身本来の食感は楽しむ事は出来ないが、味付けの良さを十分に打ち出している。一枚では物足りないと思うくらいに良い仕上がりのチャーシューだった。

味玉は残念ながら好みの熟成感は全くない半熟ゆで卵だった。破格の40円という安さなので多くを望んではいけないが、味玉という表記だったので漬けダレがもう少し浸み込んでいても良かったのになと欲が出てしまった。しかし言い換えれば濃いめのスープ中では箸休め的な具材となっていた事実は否めない。

青みは家系と言えば茹でたほうれん草と思っていたが、本日は小松菜が使われていた。ほうれん草よりも香りも食感を強めの青菜ではあるが〝家系の掟〟なのだろうか、やはり業務用のカット小松菜としか思えない品質だった。食感と言っても店内で仕込んだ茹で立ての小松菜とは違った物足りなさが目立つ。色彩もくすんだ緑色に見えて鮮度の良さは感じられない。また香りも乏しくアクセントを与えてくれる力強さはなかった。

また基本でも大判な十字9切の海苔は大きな存在感を見せていた。口溶けよりもスープや麺に負けないような強い歯触りが持ち味の海苔を目利きされている。多少の湿気では崩れない海苔なので最後までスープや麺との共演を楽しめた。

最後にスープの液面には白ネギのような薬味が二つだけ浮かんでいたが、他のラーメンのトッピングが紛れ込んだのかどうかは定かではない。そんな謎めいた事を思いながら箸とレンゲを置いた。うす味にして大正解だったものの、強気なスープを飲み干せるような強い胃袋は残念ながら持ち合わせていなかった。

採点としては今回も70点を越えたので、スパコンとの対戦は引き分けで幕を閉じた。これで通算対戦成績は31戦14勝8敗8分7KO 1没収試合となり、まだまだスパコンに勝ち越している。

食べ終えて席を立つ時に周囲を見て、ある違和感を感じた。それは私自身の勝手なイメージで〝家系〟にはライスが付き物と思い込んでいたので、ライスを食べている客がいない事を不思議に思ったのだ。そう言えば券売機にライスのボタンが無かったような気もする。様々なジャンルがあるラーメンの世界の中でも、まだまだ勝手な思い込みが強いようで修行と経験の足りなさを痛感した一杯でした。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

まだコメントがありません。