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このレビューは移転前のものです。

「味玉らぁめん (醤油) ¥880」@らぁめん家 有坂の写真平日 晴天 13:25 先客1名 後客なし

〝上州高崎 一泊二日ラーメンめぐり〟

午前中に高崎遠征での四食目を終えると、もはや乗りなれた感のある群馬バスにて高崎駅まで戻ってきた。それは本日の連食先に選んでおいたコチラへと向かう為のワンクッションを置こうと思い、駅ビルのカフェにて時間を過ごした。

前食から二時間も経過すると、少し胃袋に余裕が出来たのを確認すると高崎駅からも歩いて行けるコチラを目指した。駅から5分も歩けば目的の店があるはずなのだが、一向に見つけられず迷ってしまった。それもそのはず、外観からはラーメン屋とは全く見えない店構えなのだ。怪しげな黒い外壁に暖簾や提灯などは勿論なく、何屋かすらも分からなかった。実際に二度も前を通り過ぎたのに気が付かなかったほどだ。

ようやく小さな看板を見つけ恐る恐る店内へと入ってみると、外観がラーメン屋と思えない理由がようやく理解できた。薄暗い店内はBARそのものでウイスキーなどのボトルが並んでいて営業時間が深夜までと遅いのも納得できた。券売機は設置されてないので卓上メニューから品定めをするが、迷わずに済むシンプルな構成だったのでマイスタンダードの醤油に味玉入りをお願いして店内を物色する。

黒とシルバーを基調とした店内にはBARらしくない要素がいくつもあった。それは店内に高く積まれた煮干しの箱と、チラッと見える製麺機である。その山積みにされた煮干しの箱だが、産地別で言うと千葉 長崎 八戸 島根 広島 熊本 香川などの同県内産を含めると総勢11種類の煮干し箱が積まれている。前調べ段階で煮干し系なのは承知していたが、かなりの煮干しへのこだわりを感じた。さらには全貌は明らかに見えないが品川麺機のマイティ50らしき製麺機も店の奥には鎮座しているので、自家製麺を期待しながら待っていると着席して5分で我が杯が到着した。

その姿は白磁の切立丼の中でシンプルでシャープな景色を見せている。店内の煮干し箱とは合致する表情だが、BARのような内装とのギャップに驚く。最近では私も少しはニボ耐性がついてきたのか、味の想像が出来るようになってきた事に驚きながらレンゲを手にした。

まずは煎茶色のスープをひとくち。煮干し系としては濃度を強く感じさせない液面にレンゲを落としてみると、レンゲを持つ指先に係る抵抗の低さが苦手意識を和らげてくれる。レンゲに湛えたスープからも過剰な煮干しのクセを感じずに口に運ぶことが出来た。スープを口に含んでみると先陣を切ってくるのは煮干し主体の魚介系の香味ではあるが、明らかな鰹節由来のキレのある旨みと香味も帯同してくる。勝手に単一系の煮干しスープだと思っていたので、いい意味で裏切られた事をありがたく思った。そんな淡麗とも思える煮干しスープはカエシの塩気も抑えてあり、出汁を味わえるように作られていると感じる。そんな穏やかながらも旨みが活きたスープに合わせた麺を楽しんでみる。

調理場が全く見えないので定かではないが、麺上げまで45秒と思われる中細ストレート麺が液面から浮かび上がっている。店内に設置された製麺機や日清製粉の〝麺遊記〟の粉袋からも自家製麺で間違いないと思われるが、麺遊記の小麦粉で打たれた麺ならばタンパク質の多さを想像しながら箸で持ち上げてみる。箸先には鋭利な切刃のエッジが見られる中細ストレート麺の軽やかでシャープな麺肌が現れた。他に類を見ないタイプの半透明な麺肌からはオリジナリティを感じずにはいられず、麺を一気にすすってみる。するとBGMのない無音の静寂した店内に、ズズッというすする音だけが鳴り響いた。見た目そのままに切刃の角が鋭く唇を通り過ぎると、低加水ならではの粘りの少ない口当たりで飛び込んできた。しかし麺肌に浮かんだ透明感のあるグルテンが口当たりをサポートしてくれ、煮干し系では類を見ない滑らかさも同時に感じた。

具材のチャーシューは豚バラの煮豚型が薄くスライれて四枚盛り付けてある。電動スライサーで切られたのかと思うほどに厚みが均一な四枚なので、贅沢を言うならば薄切りではなく厚切りの一枚で食べてみたいと思うほどに味付けが良かった。

追加した味玉の熟成具合は限りなく好みに近かったのだが提供温度の冷たさが、せっかくの濃度の高い黄身の旨みを失わせているように思えて残念だった。

薬味の白ネギの小口切りも葉先の部分が多く占めているので強い香りを放っているが、スープの中でも個性を発揮していた。ただ切り口が乾いてしまって舌触りの悪さも目立っていた。

中盤からは煮干しの香味に脳が慣れてきたのかイメージが随分と薄れてきた。それに反して強く感じてきたのが鰹節の香りと旨みで、煮干しよりもキレのある味わいが飽きさせる事なく箸の動きを進めてくれた。気が付けば麺と具材は完食していが、スープ単体で飲むには全ての要素が強すぎたのでレンゲを置いた。

新たな煮干し系ラーメンとの出会いを楽しんだ後に、高崎めぐりの最終日のラストラーメンを探そうと思っていたところに、まさかのサプライズが起きたのだ。それは昨夜の飲み屋で知り合って連絡先を交換した女の子からの今夜の同伴出勤の誘いだったのだ。

もちろん間髪入れずに承諾の旨を返答し、今後のすべての予定を急遽変更せざるを得ない一杯となりました。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

こんにちは。
レビューの内容の割には評価点がイマイチな感がありますね。
同伴出勤でラストラーメンがキャンセルされたってことは、こちらの一杯が高崎遠征のラストラーメンでしょうか?
でも最後の一文に含みを持たせてあるので、もう少し続きそうな気がしなくもない笑

不死身のてっちん♂ | 2019年7月7日 13:28

てっちんさんのお察しの通りです。よければもう少しお付き合いいただければと。少し前のレビューになるのですが、今では閉店されているみたいですね。その跡地にオープンした店が気になっています。

のらのら | 2019年7月7日 14:57