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「味玉醤油中華そば ¥920」@中華そば 流川の写真平日 晴天 11:25 先待ち1名 後待ちなし 後客4名

〝ニューオープン パトロール〟

本日はオープン記念のワンコインセールのために初訪問を先送りにしていたコチラの通常営業開始の初日を狙って自宅を出た。

営業時間が掲載されていないので余裕を持って午前10時半に出発し、山手線で7分ほどで最寄りの新宿駅に着いた。RDBにて下調べをした所在地は、いつの時代になっても幾多のラーメン店がひしめく小滝橋通りのようだ。久しぶりに歩いてみると新たなラーメン店も多くあり、入れ替わりの早さを実感する。そんな激戦区の新宿の中でも特に超激戦エリアにオープンしたばかりの店を目指した。

小滝橋通りの複雑な交差点を少し入ると開店祝いの花で賑わう店先を見つけたが、そこには最近よく目にする派手な電光看板が置かれていたので系列のラーメン店が思い浮かんだ。同系列店だとすれば、ものすごい勢いでの新店ラッシュとなるが独立開業支援システムのノウハウの力を借りての出店だろうか。

11時開店かと思って11時前の現着で待ってみたが予想時間を過ぎても店先の様子は変わらないので一旦店を離れて、あまり来る事のない西口界隈を散策してみる。次こそ11時半開店と予測して5分前に再び店先に戻ると並びが発生していたので二番手をキープして待機となった。すでにランチが始まっている飲食店が多く、前の通りを歩く人たちも増えてきた。店頭には近くに移転した「俺の麺 春道」のセカンドブランドであると明記されている。それでコチラの屋号が「中華そば 流川」となれば、どうしても浮かんでくるのがスラムダンクの春子ちゃんと花道の流川の三角関係だった。そんなくだらない事を考えているうちに11時半を迎えたがオープンにはならず、店内では最終準備に追われている。後列は伸びないままに3分ばかり過ぎると白い暖簾が掛けられてオープンとなった。

店内に入ると入口左手の券売機で品定めをするが本日は中華そばのみの販売で、つけ麺やまぜそばのボタンには × 印が灯っていた。その中でマイスタンダードの醤油系に好物の味玉入りを発券して、自由着席にてカウンターに座り店内を見渡す。さすがに居抜き物件なので新しさはなく老舗の風格すら感じる店内を、本日は二人体制で回している。旧店舗の屋号入りのTシャツを着たスタッフもいるのでオペレーションには不安はなさそうだ。かなり手狭な厨房内の寸胴鍋には温度計で定温を守られながら二種類のスープが炊かれているが、決して沸騰させないように細心の注意が払われて一定温度が保たれていた。着席後も準備が整っていないようで調理が始まるまでに5分程かかり、ようやく丼に手がかけられた。

丼にカエシを入れると器ごと茹で麺機の上で温められていて、器だけでなくカエシも温める丁寧さには感心した。そこからは手慣れた作業で調理が進み、着席後もしてから8分程で我が杯が到着した。その姿は白磁の高台丼の中で馴染みのある表情を見せている。味玉が半切りされているいないを除けばチャーシューやメンマの感じや配置も系列店とよく似ている。店内の暗さも手伝ってスープがダークにも見られるのが特徴だろうか。そんな見た目に〝またおま系〟を想像しながらレンゲを手にとった。

まずは栗皮茶色のスープをひとくち。たっぷりと香味油が覆った液面にレンゲを沈めると、大きく波を打った香味油からインパクトのある香りが襲ってきた。その香りの正体はニンニクと思われ、スープからと言うよりは明らかに表層からだったので牛脂とニンニクを使った香味油と思われる。たしかに初動のインパクトはあるが、やり過ぎとも思われる香りの強さに少し気後れしてしまった。先程までは〝またおま系〟かと思っていたが全く異なる風味を持ったスープを口に含んでみると、ウンチクにある牛骨由来のコクも甘みも感じるが主導権を握っているのはやはりニンニク臭だった。丁寧に炊かれた透明感のある清らかそうなスープではあるが、力強いニンニクの香味が目立ち過ぎている気がしてならない。この時点では数種類の貝出汁の旨みも香りも陰に隠れてしまったいる。また牛骨由来の甘みで感じづらくなっているが、カエシの塩分もかなり高めに設定してある。たったレンゲ一杯のスープだけで喉が渇いてくるような香りも塩気も強いスープだった。

すでに口内がニンニク一辺倒になってしまい、他の香りが伝わってくるか心配になりながら麺を箸で持ち上げてみる。麺上げまでジャスト40秒の中細ストレート麺からは凛としたハリを感じられ、加水率の低そうな軽やかな手応えが伝わってくる。見るからにすすり心地の良さそうな麺を躊躇する事なく一気にすすり上げると、新たな香りが吸気に伴って飛び込んできた。それは明らかな貝由来の香りで、ニンニクに侵された味覚の中でもハッキリと感じられる程に鮮明だった。もはやニンニクと貝類の香りの二大勢力が支配しているので麺自体の小麦の香りは感じられなかったが、ニンニクと貝類と麺の組み合わせはボンゴレビアンコを思わせる組み合わせだった。それは麺をすするたびに現れ、ラーメンを食べている感覚とは少し違っていたが個性を十分にアピールしていた。清湯醤油系の中でも若者向けのスープなので、保守派のIT系清湯おじさんには残念なスープと麺の組み合わせだった。

具材のチャーシューはグループ店でも定番の豚肩ロースの低温調理が大判で入っていたが、下ブレなのか切り分けられた部位が悪かったのか、軟骨のように硬いスジが大量に残っていた。高温のスープで加熱されたのも理由かもしれないが、切り分けられてからの時間を感じてしまうようなパサついた切り口からは低温調理の持ち味であるしっとり感は全くなかった。味付けは大変良かったが長く噛んでいると豚肉本来の品質の悪さが出てきてしまった。

追加の味玉には定評のあるグループなので、本日分も味玉としての漬けダレの浸透や熟成感は素晴らしかった。全店舗共通と思われる〝マキシマムこいたまご〟で仕込まれているが、パプリカ色素による黄身の色の濃さは別として深い旨みを持った味玉だった。程よい漬けダレの浸透と軽やかながらもゲル化した黄身の熟成度の安定感は全店舗に共通のする仕上がりだった。

メンマは穂先メンマを採用されているが系列店では極太メンマを使っている店もあるので、何らかの採用基準があると思われる。しかし繊細な食感と味付けの穂先メンマではスープに負けてしまい持ち味を発揮できてなかった。

それは薬味の白髪ねぎやカイワレにも言える事で、インパクトの強すぎるスープの中では存在感がなく全く印象が残っていない。

最終的には香味油がなければ麺だけは完食できたかもと思ってしまう程に、麺もベースのスープが良かっただけに個性的すぎる香味油のアクセントが不必要で残念だった。

終始ニンニク臭に追われてながら箸とレンゲを置いてしまったが、個性が重要とされる激戦区では必要な要素なのかもしれないと思いながら席を立った。最後に卓上のレモン水で口を洗い流してみたが、口内リセットされる事はなかった一杯でした。

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