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「中華ソバ 味玉入り ¥950」@中華ソバ ビリケンの写真平日 曇天 10:30 待ちなし 後待ち15名

〝ニューオープン パトロール〟

ほんの一部ではあったが群馬めぐりを楽しんで帰京すると、相次いで新店がオープンしているエリアがあった。それは自宅からでは移動がスムーズとは言えないエリアなのだが上野を拠点とすれば難なく迎えるので、昨晩から上野駅前の定宿サウナに前乗りしていた。

いつもならば上野仲町ナイトを楽しむのだが数々の地方都市の夜のネオン街の魅力にハマってしまい、ありきたりな上野の夜に面白さを見出せない身体になってしまったのだ。なので外出する事もなく館内でサウナライフを満喫することにした。

昨晩のサウナは最近の中では中々の高温で室内の温度計は常に108℃をキープしていた。週の前半という事もありサウナの利用客も少なく、人の出入りが少ないのも理由の一つだろうか。更にこちらの水風呂は15℃と平均的な水温よりも少し低くなっているのも特徴で、たった1°Cの違いでも肉体には大きく影響を与えてくるのだ。昨晩のサウナの場合は高低差 93°Cと後藤さん風にツッコミすれば「心臓キーンなるわ!」的な温度差だった。恒例の水風呂と外気浴休憩を交えながらの10分× 3セットをこなすと、お待ちかねの食事処での生ビール無料券を利用したクールダウン晩酌を始める。ひとり宴なのは寂しくもあるが、気が付けば宿泊代よりも高いビール代となっていた。翌朝も再び軽めにサウナで整えると10時のチェックアウトと共に新店めぐりの為に移動を開始した。

本日の一食目に選んだのはRDBの新店情報の中に見つけていた浅草にオープンしたコチラなのだ。お店情報によると私も訪問した事のある人気店の2号店のようで、訪問日の時点ではオープン1週間足らずのようだ。本店扱いと言って良いのか分からないが1号店とは違ったスタイルのラーメンを提供しているように書かれてあり、また新たな出会いが待っているかもと期待を寄せて初訪問を決めたのだ。

そこで11時開店前の現着を目指して上野駅から銀座線に乗り込むと、わずか5分で最寄りの浅草駅に着いた。やはり前乗りした甲斐があったと思える移動時間の少なさに、昨晩の前泊計画を自画自賛した。午前中から外国人観光客で賑わう駅構内の雑踏を抜けて3番出口を上がると大きな駒形橋西詰交差点に出た。そこからは目印としていた大手ラーメンチェーン店を目指して信号を渡ると、チェーン店の間口と比較にならない程のコチラを見つけた。店先には開店祝いの花が少し残っていたが、そろそろ開店特需やオペレーションも落ち着いてきた頃ではないだろうかと思いながら先頭にて待機を始める。

定刻の15分前になると後列も増え始めるが、並び方のルールが歩道の立て看板に書かれてあった。6番手以降は隣の台湾屋台料理店の店先に並ばないように、間を空けて並ばなくてはいけないようなので注意が必要だ。開店直前には10名以上の行列となっているので開店特需はまだまだ続いているようだ。

外観の感じは無垢板を張った外壁に屋号のロゴをあしらった下町らしからぬオシャレでポップな店構えとなっていて周辺の中でも一際明るく見える。浅草という観光地の場所柄か外国語の注意書きも貼り出されている。しかし海外版ガイドブックにはまだ掲載されていないはずなので、店先の行列は全員が日本人と思われる。逆に隣のチェーン店の前の方が外国人観光客で賑わっていた。観光地ではあるが地元の方に根付いて欲しい願いを望みながら待っていると、定刻を少し過ぎてオープンとなった。

店内に入ると入口左手の券売機の中から品定めをするが、本日もメニューを絞り込んでの営業のようで有効なボタンは数少ない。しかしマイスタンダードの味玉入りの醤油系が最上段を飾っていたので、迷う事なくボタンを押した。必然的に奥へと押し込まれるようにカウンターの一番端の席に座り、食券を手渡すと店内観察を開始する。

もはやレビュー上で書き飽きた感のある〝白と木目を基調としたカフェ風の内装〟の店内を本日はご夫妻お二人で切り盛りしている。たしか店主さんは「らーめん 改」でお見かけした方だと、おぼろげな記憶が思い出された。新店舗ならではの清潔感が内壁の白タイルや厨房内のステンレスから溢れている。客席は段違いの二連式カウンターだけだが、背後の通路スペースも広く設けてあるので窮屈な感じはしない。もうすでに 1st ロットの調理が始まっているが、抜群に安定感のあるお二人の超絶コンビネーションに見とれていると着席して5分で我が杯が到着した。

その姿は白磁の切立丼の中で多彩ながらも美しい景色を見せている。それは盛り付けの早さからは想像できないくらいの丁寧さに溢れている。調理工程を見ていて思ったのがワンロット3杯で仕上げられていくのだが必要な具材を全てバットに事前に準備をして、麺上げと同時に二人の連携で素早く提供されるオペレーションの素早さでも丁寧さを欠かない見事な盛り付けである。それを見た時に盛り付けのタイムロスとは無縁の安心感が伝わってきた。そんな新店ながらも落ち着いた安定感に包まれながらレンゲを手に取った。

まずは栗皮茶色のスープをひとくち。醤油の色素が色濃く打ち出されたスープの液面には、やや黄色みを帯びた鶏油の不揃いな粒子が浮かんでいる。そんな液面を隠すように盛り付けられた多くの具材をかき分けてレンゲをスープに沈めてみると、明らかな鶏主体の動物系スープの香りが湯気の中に感じられた。香りだけだとありがちな鶏清湯スープに思われたが、スープで満ちたレンゲが口元に近づくごとに印象が変わっていった。それは鴨の野性味溢れる香りが強く感じられるようになってきた事で初見の印象とは一変した。丸鶏の野趣とは違った鴨ならではの独特の風味がスープの大半を占めていた。そこで不思議に思ったのが、本日は販売中止になっているメニューの中にあった「鴨ソバ」の存在である。レギュラーの「中華ソバ」がこれだけ鴨出汁をアピールしているなら「鴨ソバ」はどれだけ鴨を打ち出しているラーメンなのか興味が湧いて仕方ない。私の中ではすでに鴨を十分に感じられるスープなので、これ以上の鴨特有の野性味は不必要なクセにもなり兼ねない心配の方も強くなってきたのが本音だ。そんな野趣も感じる鶏出汁に合わせるカエシは、やはり濃いめにアジャストされている。日本蕎麦のカエシにも似たキリッとした醤油ダレの中には干し椎茸のような旨みも潜んでいる。調理場内には兵庫県の龍野醤油が置かれていたが龍野醤油といえば薄口醤油が代表的なので、こちらのスープの色調を見る限りでは他の用途で使われている醤油なのだろうか。色調の見た目通りにスープだけを飲むには強めの塩分濃度に思えるが、麺や具材との相性を考えられての組み立て図なのだろうと思い麺へと移行した。

ロットによって若干の誤差があったが、麺上げまで45秒から50秒の中細ストレート麺は切刃の角が微かに残った形状が特徴的だ。すでにグルテンが溶け出しており半透明な麺肌が店内のライトの光を跳ね返して輝いている。持ち上げた箸先からは少し柔らかそうな手応えを感じると同時に、しっかりとした重みも伝わってくる。しなやかそうな中細麺を一気にすすってみると、鶏油が潤滑油の役目も果たすと麺肌のグルテンと相まって滑らかな口当たりで飛び込んできた。すすり込んだ吸気に伴う鴨油の香りが更にふくらみ、流行りの鶏清湯とは一線を画すオリジナリティのあるスープと麺の組み合わせが新しい出会いとなった。好みの違いだとは思うが少し柔らかく感じる麺には力強い歯応えを求めてしまった。スープの印象が強いだけに麺が押され気味のまま食べ進めていくうちに、物足りなさを感じてきてしまい麺の印象が次第に薄くなっていった。

具材のチャーシューにも鴨が使われていて、合鴨ロースの低温調理が盛り付けられてある。皮目には隠し包丁を入れて焼き目も付けてあり、細やかな仕事が施されている。まずはロゼ色が美しいレア状態のままで口に含んでみると、さすがはレアチャーシューのしっとりとした舌触りはあるが限りなく半ナマに近い仕上がりなので噛み切れないような不快な歯切れの悪さも残っている。それでも下味のスパイスがしっかりしているのと、素材の鴨ロースの品質と鮮度の良さのおかげで生臭さとはならなかったのが救いだった。その時点で残りの二枚はスープに沈めて加熱して薬味の白ネギと食べ合わせで難を逃れた。

追加した味玉は適度な浸けダレの浸透と熟成感のある黄身が好みには近かったのたが、盛り付け直前まで温めてある割には黄身の芯温が冷たいのが残念だった。これは以前の「らーめん 改」でも同じ事を思ったのを思い出したが、提供温度以外は追加して良かったと思える味玉だった。

それに反してメンマの仕上がりには難が大有りだった。らーめん改ではタケノコを使用していた記憶があるが、こちらでは麻竹のメンマが仕込まれていた。

薬味の白髪ねぎは穏やかに辛味が抜けていて香りも食感も繊細にアクセントとなっていた。先程の鴨チャーシューとの共演では見事に大役を果たしてくれた名脇役だった。紫色のスプラウトは存在感は彩りだけに感じたが、その分を青みのホウレン草がリカバーしていた。最近ではラーメンの青みとして絶滅危惧種となりつつある茹でホウレン草だが、家系でよく見かける業務用のカットホウレン草とは違って店でちゃんと仕込まれたホウレン草が添えてあった。やはり生のホウレン草を茹でただけなのに独特の香りと食感は他の青みでは代用できない逸品だと再認識した。

終わり良ければ全て良しではないが、ホウレン草の軽やかな苦味を口に残して箸とレンゲを置いた。インパクトのあるスタートだったが次第に麺の食べ応えのなさと、スープの塩気の強さを感じてしまい麺を少しとスープとメンマは全て残してしまった。

あくまでも個人的な趣向で清湯野郎は自負しているのだが、そこに独特の個性をあまり必要としないのが私の好みであると再確認した。それは今回の鴨出汁であったり、流行りの貝出汁などもそうである。非常に偏った保守派の意見なので参考にはならないと思いますが、好みとしては採点が低くなってしまった一杯でした。

投稿(更新) | コメント (4) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

次亜塩素酸の入ったメンマなど一切使用しておりません、ありもしない事を書かれては困ります。当店で使われているのは塩漬けのメンマです、自分達が一番気にしている保存料など入った物は一切使用しいないのにも関わらずこの様なコメントを勝手に書き込み、第三者が見たらどう思いますか?あなた営業妨害ですよ。味の云々は好みが有りますからどう書かれようと構いませんが使ってもいない添加物が入っていた様に書くのは許さない。ラーメンデーターベースにもこの様な営業妨害のレビューは絶対排除するべきだと思います。本当に侵害です当店にどの様なメンマを使っているか一度確認に来てから書き込みして下さい堂々とおみせ致します。スッタフ全員必死の思いで作っている一杯に偉そうに上から目線で書き込みありもしない事を書かないで頂きたい。

偽りは成敗 | 2019年7月14日 18:00

それは大変失礼いたしました。無漂白のメンマには思えなかったものですから、ああいう表現になってしまいました。すぐに削除いたしますが、メンマの卸先に再確認された方が良いかと思います。

のらのら | 2019年7月14日 18:40

だから確認しに来て下さい。

偽りは成敗 | 2019年7月14日 19:49

中国原産品の国内加工だけでは信用できませんので、確認しに伺っても塩漬けメンマのパッケージを見せられるだけですよね。それよりも食べてみて消毒臭く感じませんか。私には強い刺激臭があったのは本当なのでメーカーに問い合わせされた方が良いと思います。

のらのら | 2019年7月14日 20:21