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のらのら

男性 - 東京都

はじめまして。レビュー開始から一年が経ち、二年目の目標を全国制覇にしました。一杯のラーメンに出会うまでの経緯も書き記しているので、前置き等が長くなりがちですがお許しください。しかし採点に関しては立地 接客 衛生面 価格設定などは考慮せずに、ラーメン一杯に対しての評価にしています。自分の好みだけで評価しているので不快な文面もあると思いますが、何卒宜しくお願いします。

平均点 73.442点
最終レビュー日 2019年7月22日
572 464 14 1,863
レビュー 店舗 スキ いいね

「はまぐり白湯ラーメン ¥1000」@東京Noodle Style エモラーの写真平日 曇天 13:30 先客なし 後客なし

〝ニューオープン パトロール〟

本日は午前中に隣駅の祐天寺で一食目を終えると、すぐさま学芸大学までひと駅だが東横線に乗ってきた。平日の長閑な駅周辺を散策しながら消化を促していると、偶然にも友人と出会った。久しぶりの再会だったのでランチでもと誘われたが、満腹と連食計画の為にせっかくのお誘いを断ってしまった。この時ばかりはラーメンの存在を恨んでしまった事は今となっては申し訳なく思う。

二時間も経過すると何とか胃袋にもスペースが空いてきたので、新店初訪問へと向かってみた。先日も新店がオープンしたばかりの同エリアを駅前から3分も歩くと路地裏に揺れる黄色い派手な幟旗が目に入った。居酒屋の間借り営業とは承知していたので店構えに驚く事はなかったが、あまりの閑散とした様子には身構えてしまった。のれん越しに見える居酒屋の店内には誰一人として客がおらず、営業しているかも不安になった。

店頭には営業中の立て看板も出ているので、中の様子を確認しながら入店した。すると奥の調理場のスタッフさんに気付いてもらえず「やってますか」と声を掛けてみると、慌てたように「いらっしゃいませ」とカウンターに案内された。どうやら仕込みの最中のようで背中を向けていたので気付かれなかったみたいだ。

間借り営業なので券売機はなく卓上メニューから品定めをするが、どちらも白湯系のようで初めてなのでトップを飾っているお題を告げてから店内観察をはじめる。内装はもちろん居酒屋そのものでラーメン店らしい要素はひとつもないが、厨房内を見ると麺茹で用に急遽置かれた大型の両手鍋が唯一のラーメン店らしい風景を見せている。そんな店内をお一人で切り盛りされているが、間借り営業での準備段階の慣らし運転と言った感じだろうか。

そんな店内で待っている間に、とても不快な臭いが厨房内から漂ってくるのには参っしまった。スープを炊いている臭いだとは思うが、換気ダクトが弱いのか強烈な異臭が鼻をつく。そんな獣臭さに包まれながら待っていると、着席して5分で我が杯が到着した。その姿は角盆に乗せられた白磁の鳴門丼の中でメニュー表記のままの景色を見せている。ハマグリとには見えない貝類と白湯の組み合わせ以外の何者でもない姿を見ながらレンゲを手に取った。

※ ここからは〝ハマグリ〟と〝ホンビノス貝〟は全く別物である事を思って記述している。

まずは象牙色のスープをひとくち。完全なる乳化を見せる液面にレンゲを落とし込んだだけで、立ち昇ってきたのはハマグリ由来ではない貝出汁の香りだ。店内に漂う獣臭からは鶏白湯主導の香りを想像していたが、いい意味で裏切られた感じだ。そんなスープを口に含むと、やはり店内の臭いが嘘のような臭みひとつない白湯スープの香りが花開く。実際には〝ハマグリ〟ではなく安価な〝ホンビノス貝〟を使われているのでメニュー表記とは異なるが、ウンチクには白ハマグリと明記されているが実際には〝ハマグリ〟とは無縁の〝大あさり〟を使用されている。たしかに鶏白湯とホンビノス貝の旨みが折り重なった迫力満点のスープではあるが、貝由来のラーメンにありがちな塩分過多も感じてしまう。懸念された臭みは無かったが、強い塩気に襲われてしまいスープを諦めた。

麺は少しのウェーブ状と微かな透明感を持ち合わせた中細ストレート麺で、麺上げまではジャスト50秒。持ち上げた箸先からは、軽やかさとグルテンの密度の高さの両方を感じられる中細麺だ。しなやかさを感じる麺をすすってみると、伴ってくるホンビノス貝の香りが更に強く感じられて個性の弱い麺を圧倒している気がする。麺が弱いのかスープが強いのかは分からないが、私は麺がもっと強気な個性を持ったタイプでも良いのではと思ってしまった。

具材となっているホンビノス貝はスープを取り終えた出汁ガラという感じはせずに、旨みもしっかりと残っていた。もちろんパサつきもなく、ぷっくりとした食感も残っていた。それはもしや具材の為だけに用意されたものではないかと感心してしまう程の仕上がりだった。

それに反して極太メンマは業務用味付きメンマを疑ってしまうような手作り感のない汎用的なメンマだった。どこでも味わえるような安定感はあるが店側の〝メンマ愛〟には欠けた残念な具材のひとつだ。

さらには青みの茹でホウレン草にも手仕事感はなく、業務用カットホウレン草をそのまま使われているような気がした。ホウレン草特有の香りや食感の全くない青み役ならば、添えてない方がマシに思える薬味だった。

そんな中でも素晴らしい働きをしていたのが味玉だった。基本の値段でも入っている味玉には正直言って大きな期待はしてなかったのだが、その仕上がりには眼を見張るものがあった。下茹での半熟加減も良い上に熟成度合いも申し分なく、それでいて黄身本来の甘みを残しつつ浸けダレの浸透によってゲル化した濃厚な旨みとなっている。そんなネットリとした黄身が口内に幕を張った所へ麺をすすり込むと、別世界の旨みが広がった。それは〝食べ物〟を〝食べ物〟で例えるのはナンセンスでしかないのを承知で言うと、それはまるで上質な親子丼のようだった。濃厚な卵の黄身と鶏出汁が生み出すハーモニーに貝出汁の強い旨みの和風出汁のテイストを加えると、甘みと塩味のバランスが整った親子丼の割り下のような旨みとなった。その瞬間に具材であるはずの味玉は、天然由来の調味料となっていると感じた。半カットされた味玉だったので、その至福の時を二度しか楽しめなかったが非常にありがたかった。

そんな勢いで麺は完食していたがスープの塩気の強さに押されてレンゲを置いた。ただ液面に浮かんだ薬味の刻みタマネギは質の良さと切り立ての鮮度の良さが切り口からも分かったので、大切に箸でつまんで甘みを楽しんで食べ切った。

現時点では間借り営業との事で具材や薬味の細部にまでは自家製を求めてはいけないのかもしれないが、スープにこだわりがあるのであれば将来的には全ての具材に手仕込みの味わいを感じてみたいと思ってしまった。

本来の評価はもっと良いと思われるが、どうしても店内の異臭が気になって採点は低くなってしまった。自己基準として環境や衛生面は採点に考慮しないと決めているのだが、やはり臭いは味の一部だと思っているので評価を下げてしまったのが本音となった一杯でした。

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「鶏白湯ラーメン(醤油) ¥800+味玉 ¥100」@麺屋774の写真平日 晴天 13:40 先客5名 後客2名

〝ニューオープン狙いうち〟

本日は午前中に新宿御苑の「中華そば 味幸」で一食目をいただいた後に、昨夜から目星を付けておいたコチラへの初訪問を遂行する。

RDBのお店情報では今月オープンしたばかりの新店という事だが、やはり最近の池袋界隈の新店ラッシュが目まぐるしく感じる。こちらのラーメンの系統は自身の得意ジャンルとは違う〝鶏白湯〟に特化した店のようだが、負のイメージを払拭してくれるかもと希望を込めて池袋へと降り立った。しかし即連食する気持ちはあっても胃袋が付いて来れそうにないので、再開発の進む区役所跡地周辺で時間をつぶす事にする。

もはや昔の面影など全く残さないこの一角には郷愁に浸る場所など一つもない。オープンテラスのカフェでコーヒーを楽しんでいても、頭上の高層ビルの工事現場から何か落ちてやこないかと気が気でない。そんな緊張感の中で、これから向かうお店情報を念入りに予習する。「774」という屋号からは渋谷などにも店を構える「七志」グループが思い浮かぶが詳細は不明だ。現時点ではレビュー数も2件だけと、注目度は今ひとつのようだ。地図で所在地を確認すると、ラーメン店が軒を並べる密集エリアへの参戦のようで先ほどの「味幸」同様に意気込みの強さを感じずにはいられない。

そんな事を思っているうちに前食から二時間も過ぎるとようやく連食スペースが空いてきた。そこで今回は交差点迷子にならないようにナビを握りしめて店へと向かった。ナビの指示通りに進んで行くも六ツ又陸橋に差し掛かると方向感覚を失ってしまう。どの道も同じに見えてくるから厄介だ。なんとか前回の「六感堂」へのアプローチを思い出して歩みを進めるとコチラの店先が見えてきた。入口は側道に面しているので分かりづらかったが、どうにか辿り着けた。

昼ピークは過ぎているので周囲のラーメン店にも行列はない。洒落た外観を眺めながら入店して券売機の前へと進む。ヘッドライナーを飾っているのはもちろん鶏白湯だが塩か醤油が選べるようだ。塩のボタンには「女性一番人気」となっているが、おじさんなので迷う事なく醤油を選んだ。追加の味玉は必須具材なので追加発券する。

満席ではないが混み合ったカウンターに腰を下ろし店内を物色する。白を基調とした新店舗らしい清潔感のある店内を本日は二人体制で切り盛りしている。カウンターの右側の奥まった場所に調理場があり店主さんが腕をふるっている。ホールを担当する女性スタッフの接客も心地良いので、非常に狭く窮屈な席ではあるが居心地を悪く感じさせない。内装などからも大手資本の匂いは感じないので、個人経営のように見受けられた。本日の客層はスーツ姿のサラリーマンが多く、街の需要に当てはまっているように見えた。

毎日のように時間をを持て余す自分には、アウェイ感満載の中で待っていると着席して5分で我が杯が到着した。その姿は真っ黒な切立丼の中で〝鶏白湯らしさ〟を見せつけるが、丁寧に美しく盛り付けられた容姿からは苦手な鶏白湯へのイメージが変わりそうなビジュアルだ。

まずはスープをひとくち。いかにも濃厚そうなスープにレンゲを沈めると、レンゲを持つ指先を介して濃度の高さが分かった。クリーミーではあるが完全乳化ではなく表層には油膜が張っているのも見える。いざ口に含むと濃厚な動物性コラーゲンの粘性が唇にまとわりつきながら口の中に入ってきた。それは丸鶏か鶏ガラなどを強火で長時間つぶしながら炊いた濃厚鶏スープの旨みが詰まっている。野菜などの甘みも感じるがザラつきは無くスムージーのように喉の奥へと流れ落ちていく。カエシは醤油ダレを選んだが醤油感をあまり打ち出さずに塩気の輪郭だけを作る程度に抑えてあり好印象。私の鶏白湯が得意でない理由の一つに、スープの鮮度やコンディションによって大きくブレがある事が挙げられる。しかし本日のスープからは鶏白湯に使われる鶏モミジ特有の獣臭を微塵も感じない。これが偶然の出会いだったのか、常にこの状態を維持したスープが提供されているのかは判断できないが〝らしさ〟を誇る素晴らしい鶏白湯スープに出会えた。でも何かが違う気がする。

麺は濃厚な動物性コラーゲンに負けないような中太ストレート麺が採用されている。店内には見慣れない製麺所の看板が飾られているので、そちらの特注麺なのかと思う。麺上げまで135秒と5秒単位で茹で加減にもこだわった中太麺を持ち上げるとズッシリと密度の詰まった加水率の高さが伝わってくる。そんな重みのある麺をスープの拡散など気にせずに一気にすすり上げると、適度に溶け出し始めたグルテンが口当たりを良くしている。しなやかに滑り込んできたかと思うと、強いハリとコシを併せ持った麺質が口の中で暴れまわる。そんな麺を奥歯で押さえつけるたびに小麦の甘みが広がる作業が楽しくて、麺をすすり込むスピードが加速する。その度に寄り添ってくるスープとの相性も圧巻で鶏白湯の好感度がさらに上がった。でも何か違和感がある。

ここまでは偶然か必然かも分からないままに感情移入できるラーメンだったが、具材が好みと外れてきたのをキッカケに印象が変わり始めた。

具材のチャーシューは鶏ムネ肉のレアチャーシューと豚肩ロースの低温調理が大判で一枚ずつ入っている。鶏ムネ肉は薄味仕上げだが、あとで振られた黒胡椒の風味が味気なさを救ってくれた。一方の豚肩ロースはロゼ色の発色も鮮やかで脂身の白とピンクのコントラストは美しいが、筋切りがされてないので噛み切れない部分が口に残ってしまい不快な印象ばかりが残る。

追加した味玉は作りたての茹でタマゴではないかと思ってしまうほどに味付けが浸透していない。半熟玉子としてなら成立するが、券売機には確かに「味玉」と表記されていたので裏切られたような失意を感じた。

板メンマは適度な食感と無難な味付けで個性がないのが特徴なのかも。業務用メンマにも思えてしまい、スープと麺がパワフルなだけに陰に潜んでしまっていたかも。

薬味は白髪ねぎと青みはカイワレコンビ。全体的にまったりとしたテイストの中でも食感をアピールする両者が選ばれた理由が何となく分かる気がするが、どちらも好みと外れていた。しかしこの薬味だけがラーメンの中で手仕事感が伝わってきた具材にも思えた。

器の色と同化して写真では見づらいかも知れないが、十字8切の大判な海苔がしっかりと添えてあった。厚手で食べ応えがあるにもかかわらず、香りも高く質の良さが感じられた。口溶けの良さを楽しむよりも麺を巻いて食べたりする方が持ち味を発揮しそうな海苔だった。

最後までスープと麺の相性の良さが続いたので箸が止まる事なく完食を迎えようとしていたが、やはり不思議な違和感は否めなかった。それはスープや麺、具材のひとつひとつから手作りの匂いを全く感じない事だ。悪く言えば全てが工場製品ではないかと思ってしまうような安定したクオリティに思えて仕方なく、最後まで食べきる事が出来なかった。

箸とレンゲを置いた後も大きな違和感が何かは確信が持てないままに、店をあとにした一杯でした。

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83

「鶏そば ¥750」@麺屋 NOROMAの写真日曜日 晴天 17:55 待ちなし 後待ち20名以上

〝ラーメン紀行〟ならぬ〝ラーメン奇行〟

無計画なままに進めてきたが、臨時休業や乗り過ごしなどのトラブルも無く最大の難関であろう大阪ランキング第1位のラーメンを攻略できた。待ち時間は2時間時間近くもあったが何とか目的を果たして、再び梅田まで帰ってきた。

明日の野暮用のためには早々と帰京するのが一番なのだが、やり残している奈良県第1位の攻略を是が非でもやり遂げたい思いが強くなり、新大阪駅へ向かう事を自分自身が拒んでいる。

奈良県第1位のコチラが本日の日曜日が定休日ならば諦めも付くのだが、お店情報を見る限りは日曜の夜も営業しているようだ。しかし現在の胃袋の具合では遅めの夕食しか考えられないが、そうなると奈良に宿泊しなくてはいけない状況も考えられる。果たして奈良市の夜に何が待っていると言うのだ。しかし悩む気持ちの中で東京に戻ったとしても悔いが残りそうなので、とりあえずの奈良入りを決意した。大阪駅を経由して大和路快速に乗り込むと50分程で奈良駅までは来た。ここで自身の空腹状況の様子を見ることにした。人生の中でも奈良に降り立ったのは二度目なので、今後こんなチャンスは訪れないかもしれない。本日の二食目を食べ終えてまだ2時間足らず。老いを感じる胃袋にはかなり酷だが三食目のために初訪問を決断した。

奈良駅が最寄り駅ではなく、たったひと駅しか離れてないのが歩いて行くには距離があるのでタクシーを活用した。10分ほど走ると大手チェーンの飲食店が並ぶ一帯にピンク色の外壁に大きな看板のコチラを見つけた。

さすがに早すぎたのか奈良県第1位と言えども行列はないので、隣のコンビニで温かい飲み物でも買ってこようかなと思っていたら続々と後列が並び始めた。開店30分以上も前なのに私が来てから5分程の間に10名は並びが延びた。行列の客層は若い方が多いが、先程の大阪のような未熟な若さではないので安心した。

私の後列の若い男女のお二人と、さっきの大阪のラーメン店の話題がキッカケで、近畿と関東のラーメン情報を交換しながら待てたので。待ち時間もあっという間に過ぎた。定刻になると暖簾が掛かりオープンの知らせ。先頭にて店内に入ると券売機はなく、カウンターに腰を下ろす。卓上メニューから品定めするが連食のためシンプルなお題だけを注文した。

カウンターから店内を見回すと、カウンターと小上がり席もある郊外店らしいレイアウト。店内の壁や至るところに歴代の受賞の盾やトロフィーが飾られてあり、奈良屈指の名店の風格がある。そんな店内を本日は三人体制で仕切っている。厨房内は奥まっているので見えないのが残念だが、三人の動きから調理工程を想像しながら待っていると、着席して7分で我が杯が到着した。その姿は粉引きの鳴門丼の中で洗練された都会的な顔立ちをしている。シンプルで気品があり、まずは視覚で旨いを訴えかけてくる。

まずは花葉色のスープをひとくち。レンゲでスープをすくった指先の感覚だけで、滑らかな乳化の度合いが伝わってきた。立ち昇る香りは特には感じないが、目に見えないオーラが立ち昇っているようなスープだ。いざ口に含むと、まるで高級グランメゾンのポタージュのようなクリーミーな口当たりと舌触り。瞬時に連食だった事を忘れさせてくれる高揚感に包まれた。じっくりと丸鶏や鶏ガラを潰しながら炊かれたスープには鶏の旨味が凝縮している。しかし重たさを感じさせないのは絶妙な濃度が関係しているのかもしれない。液面には乳化したスープが覆っているが、その下には乳化する手前のスープが層になっている。あくまで二層に分離しているのではなく、グラデーションのような幾重もの層が舌触りを軽やかにしているようだ。ポタージュのように感じたのは口当たりだけではなく味覚にも感じた。まるでトウモロコシのような甘みがスープに潜んでいる。よってコーンポタージュのような口当たりと甘みに、自分がラーメンのスープを飲んでいる事を忘れてしまいそうだ。カエシも出汁の甘みを引き立てる程度の塩分で角もなく、主張せずに輪郭を作っている。

自家製麺は140秒くらいで麺上げされた中太麺。切刃のエッジが鋭く残る茹で加減で、剛麺そうな印象が箸先から感じられる。形状も平打ち麺にかなり近く、エッジのくぼみがスープを存分に持ち上げてくれそうだ。さっそく一気に啜り込んでみると唇が捉えた太い麺のエッジの感覚はラーメンでは感じることのない口当たり。それはまさしく手切りの田舎蕎麦のような感覚で、ハリとコシをアピールしながら口の中に入ってきた。他にはない食感で口内を跳ねる麺を噛みつぶすと、みっちりとした密度の詰まった麺質が歯茎にまで圧をかける。かなりの荷重を掛けた所で、ようやくプリッと噛み切れた。その断面からは内麦ならではの、品のある甘みが染み出してくる。その香りと甘みが去ると舌の上には旨みが残っていて、グルテンの熟成された旨みをしっかりと感じとれる。ハリとコシがある上に熟成感まで兼ね備えた自家製麺は、もはや無敵な存在感を誇示する。もうこれ以上褒める所がないと思われたがスープとの相性もパーフェクトだったので、粗探しするのをやめた。

具材は豚肩ロースのレアチャーシューが二枚。二枚と言っても大判なチャーシューをカットしてあるので部位的には一枚。しかし赤身優先の部分と脂身優先の部分に分かれている。先に赤身の多い方を食べてみると低温調理ではあるが基準値に達した温度を守ってあるので、タンパク質の熱変化が行われているので不快な生っぽさは微塵も感じない。〝レア〟と〝半ナマ〟の違いを理解されている調理技術だ。下味もしっかりとスパイスが浸みていて薄味ながも味わい深い。もう一枚の脂身を多く含んだ方を食べると味自体は同じだが、脂身の香りと食感が気になった。それはチャーシューの提供温度の冷たさに由来するのだろうが、持ち味の脂身の香りと甘みを感じない。更には冷えた硬めの食感の中にスジ切りの出来てない噛み切れない部分が多くあった。それがいつまでも口に残るのは決して心地良いものではなく残念だった。

薬味の白ネギは切り口が下仁田ねぎ程もある大きな白ネギを使われていた。鶏と白ネギとの相性は今さら言うこともない程に抜群だ。この白ネギの大きな切り口が、とても繊細な薄さで切られているのでクリーミーなスープの舌触りの邪魔をする事なく香りでアクセントを付けてくれた。

青みのカイワレには残念ながら存在価値を見出せなかった。青の色が欲しいだけなら他にも青菜があるし、大根の辛味が欲しいなら少なすぎる分量に思える。ナルトは原材料が不明のため今回も回避した。

中盤も終盤もないままに一気に平らげてしまった。今まで鶏白湯にあまり興味がなかったのだが意識に革命が起きた。こんなに旨いスープと麺に出会えたことに感謝しかない。

満足で食べ終えて帰路に着くのだが、行列に並んでいる時に話をした若い男女のお二人が車で来店していたので、帰り道を駅まで送ってもらうお願いをしていたのだ。快く頼みを受け入れてくれた二人との出会いにも感謝しかない。しかも男の子は来月から就職で関東に配属らしく、連絡先を交換して東京で再会する約束をして近鉄奈良駅で車を降りた。

これで今夜は奈良に泊まらずにすむ事にはなったが帰郷する前にもう一泊して帰ろうかなと、良からぬ事を思い付いてしまった一杯でした。

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「太刀魚煮干しの濃厚醤油らーめん ¥900」@ねいろ屋 神保町店の写真平日 晴天 13:05

午前中の国内産麦のアンテナショップからの連食で行きたいと思いながらも避けていたこちらへの訪問を決めた。

〝今年の店は今年のうちに〟

と題して今年オープンした新店限定で未訪問店を年内で出来る限り廻ろうと決めた。そこで本日は小川町界隈で新店巡りをしている。この近辺も今年は新店ラッシュのようで課題となる店が多いが7月24日オープンのこちらへの初訪問を決めた。

実は本店扱いなのかは分からないが荻窪の店のファンで最初に食べた衝撃が忘れられず再訪をしたいのだが前回同様の感動があるのか不安で好きすぎるが故に再訪を見送っていた程の店なのだ。こちらの店のオープンはもちろん知っていたが過剰な期待感が二の足を踏ませて初訪問を出来ずにいた。

そんな中で平成最後の歳末総決算として今年の新店を巡るとなれば行かない訳にはならず重い腰を上げた。前食の牡蠣そばが個性的だったのでシンプルな清湯醤油系を欲しているのも店選びの理由のひとつだ。小川町交差点のカフェで時間を過ごし前食から三時間を経過し胃袋に空きが出来た頃合いを見計らってこちらへと向かった。交差点からも近い有名な麺処が立ち並ぶ錦華通りを進むがランチタイムの神保町界隈をナメていた。どの有名店も長蛇の列が続いている。手前のうどん屋しかり奥のつけそば屋も同じくだ。ある程度の並び時間は覚悟して向かうとこちらの店のお洒落な外観を見つけた。

しかし予想していた行列はなく店内には空席が目立つ。すんなりと入店し荻窪と同スタイルの壁沿いのカウンターに座り卓上メニューから本日のお題を決める。心の中では安定感のある醤油系と決めていたが普段なら興味が湧かない限定メニューが気になった。メニューの中の太刀魚煮干しの文字に心が動き、先程の牡蠣そばで勢いがついたのもあり気が付けば限定メニューを注文していた。

店内を見渡すとオシャレではあるが瀬戸内海を眺める食堂のような雰囲気もあり不思議と居心地が良い。そんな店内を三人体制で回している。厨房が奥に位置するので作業工程は見えないのが残念だが卓上のウンチクなどを読みながら待っていると8分程で我が杯が到着した。

厚手の砥部焼の玉淵丼の中の姿は鶏油の輝きと太刀魚煮干しの銀皮が煌めくキラ星のような表情で現れた。醤油で色づいた鶏白湯に魚介由来の水泡が丼の淵に浮かんだメニューの名前通りの姿だ。

まずはスープをひとくち口に含んだ瞬間に記憶がタイムトリップした。こちらの系列店を含めて三度目のテレポテーションだ。一度目は醤油系を食べて蘇った瀬戸内の旅館の朝食で飲んだいりこ出汁の風味で、二度目は塩系で思い出した宇和島の居酒屋で食べたカメノテという貝の旨み。三度目の今回はその三十年ほど前の瀬戸内旅行で食べた八幡浜の太刀魚の皮だけを竹の棒に巻いて焼いた焼き物の香りが蘇った。スープの中に太刀魚独特のの旨みが溶け出したスープは個性的だが味わい深い。ベースの鶏白湯がしっかりと支えているので太刀魚の風味は自由自在に暴れ回る。その為か決して穏やかなスープでないのも事実で他のスープに比べると塩分はかなり強く感じる。それは醤油のような熟成した塩気ではないので太刀魚煮干しからの物だろう。

この強めのスープにも負けないように麺は平打ち中太麺を採用してある。少しだけコシを残した柔らかな仕上がりだがグルテンを感じやすく旨みが伝わってくる。しかも麺肌の表面積が大きいのでスープを存分に引きつけるが麺自体の甘みを持って強気な塩気を打ち消してくれる。その繰り返しで食べ進めていく。

具材はロゼ色の美しい豚肩ロースの低温焼豚が二枚添えてある。見た目は派手だが法基準を満たした調理温度と時間をかけてあるので半生の心配もなく安心安全な焼豚と思われる。テクスチャーからもそれが伝わってくるのは、しっかりと筋の部分にも熱が伝わり口に残らない事だ。低温調理とは名ばかりの営業停止になりかねない半生肉を出している店とは大違いで信頼できる。

穂先メンマはスープに対して穏やかな味付けが箸休めになり独特の発酵臭がリセット役として良い仕事をしている。

薬味の青ねぎが脇役以上の大活躍を見せる。九条ねぎ程の香りはないがそれ以上にシャキッとした軽快な歯触りが特徴である。その食感を最大限に活かすために少し厚めの小口切りにしているあたりが憎い仕業だ。海苔も有明産や江戸前産にはない香りと舌触りが瀬戸内産と思わせる。

中盤からはスープの塩気が更に頭角を現してくるが麺の甘みと付随して飛び込んでくる青ねぎの風味と食感が中和を繰り返し何とか最後まで到達した。全てを食べ尽くしたがスープ単体で飲み干せる塩分耐性がなくスープを残してレンゲを置いた。

ある意味チャレンジだった限定メニューへの挑戦だが色々な発見も出来て大満足ではないが納得できる内容だった。今回の挑戦で限定メニューへの不信感や毛嫌いは薄れたと思う。今後は自身の耐性レベルを上げる努力も必要だなと考えさせられる大事な一杯でした。

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「鳥そば 醤 ¥680」@鳥そば 真屋の写真平日 晴天 10:50 先待ち12名 後待ち12名

目が覚めると大垣だった。現在進行形の〝ラーメンひと筆書き〟も三日目を迎えた。本来なら東京に戻っているはずなのに時の流れに身を任せすぎて知らない街のホテルのベッドで気がついた。この目覚めの悪さはどうやら昨夜も飲みすぎたようだ。

なぜここにいるのかを寝ぼけた頭で振り返ってみると昨夜に彦根のラーメン屋で目にした〝ラーメン、さぼりません〟の文字に触発され勢いで大垣まで来てしまった事を思い出した。

だから本日もラーメンをさぼらないように岐阜県第一位のこちらに向かうため朝食付きのホテルなのに食べずにチェックアウトした。こちらの店へはひと駅だが電車に乗らなくてはならず大垣駅に戻った。

大垣駅からは美濃赤坂線という東海道本線の支線で駅数がたった3駅の珍しいワンマンカーに乗車したのだが IC系交通カードも使えない不便な電車だが乗って良かったと思えるローカル線だった。

ひと駅先にある無人駅の荒尾駅にて現金で運賃箱に190円を支払い下車。そこからは歩いて8分ほどで大通りに出て看板を見つけた。大きな駐車場は開店前だがほぼ満車である。不吉な予感を感じながら店頭を見ると、すでに10名以上の行列が並んでいる。軒下の待ち席には収まいほどの大行列だ。

岐阜県第一位を少しなめすぎていたようだ。定刻よりも7分早くオープンとなり前列は店内に吸い込まれていく。しかしその流れも私のとこでピタッと止まったが店内には入れた。券売機の筆頭にあるのは鶏白湯の塩だが少しでも醤油感を求めて醤油を発券。12席の席数の一巡目にはギリギリ間に合わず店内待ちのベンチにて待機しながら店内を見渡す。

ご夫妻かなと思われるツーオペで営まれているのでお冷のグラスも自分で取りに行くが人件費削減でクオリティが保たれるのであれば全く構わない。店内には数々の雑誌の掲載やサイン色紙が貼られてあり岐阜県にとどまらず中部地方を牽引しているといった雰囲気。

一巡目が食べ終わり始めた20分後でカウンターに昇格しその時を待つが行列はさらに増え外にまで続いていた。着席して食券を手渡し待つこと10分で我が杯が到着した。

粉引きの鳴門丼の中の姿は器の色合いに馴染むスープの中に不思議な紅色が目を惹く穏やかなだけどビビットな余り見かけない表情だ。

まずはマットな質感の榛色のスープをひとくち。レンゲが触れた印象は重くはなく濃厚に見えるのは液面だけのようだ。口に含んだ瞬間に感じたのは鶏由来ではなく煮干しの香味だった。きめ細やかはスムージーのようなザラつきはあるが決して濃度も醤油ダレの塩分も強すぎず体に溶け込んでいく。鶏白湯ではあるが豚骨魚介にも似た鶏魚介系スープだ。

麺はスープに負けないようにストレート中太麺を採用されている。麺にはエッジが効いていて麺間がスープを持ち上げるので一体感がある。あまり強く麺をすすって食べると鶏独特の匂いも連れ添って上がってくるので苦手な方だと感じやすいかも。歯応えは大満足でモチモチの食感と小麦の甘みが噛むたびに楽しめる。

具材は焼豚が二種類で初見では謎の紅い粉が振りかけてあるので部位は判断出来なかったが食べてると分かった。一枚は鶏ムネ肉の低温焼豚で紅い粉はパプリカパウダーだった。パウダー自体は無味なので色味づけだけのようだ。レアチャーシューらしいしっとりとした食感だが鶏肉から僅かな酸味を感じた。これだけの人気店で回転も良さそうなので劣化するとは思えず下味に使ったビネガーなのか何なのかは分からずじまい。もう一つの豚肩ロース焼豚は好みの下味で赤身本来の肉質も引き出してあり美味しい。全体の焼き加減も申し分なかった。

こちらもデフォで入っている味玉は熟成の物足りなさはあるが及第点。追加してまではどうだろうと言うのが正直な感想。しかし琵琶湖周辺の店は基本で味玉半個が当然のようでコスパの高さは感じた。

スープの色調に同化して見えなかったが穂先メンマも三本入っている。食感を残さない柔らかさ仕上げで麺とのコンビは素晴らしいかった。時々感じる麻竹の香りが麺にアクセントを与えてくれる。これは追加してでも食べたいメンマだ。

薬味は残念だが好みでない二組だった。白ねぎの笹切りは見た目は良いが食感としてはアクセントを超え邪魔になる。青みの水菜も同じく強調しすぎてスープや麺とのグルーブ感は生まない。思い返すと黒ごまも彩り要員として参加したようだ。

朝イチからマットでスムージーなスープを飲み干すことは出来なかったが美味しく麺と具材はいただいた。昨日から振り返ってみると琵琶湖周辺は濁り系をイチオシにする店が多いようで私の好みの清湯醤油系は東京ラーメンと言われるだけあって関東に多いことを再確認できた。

〝ラーメンひと筆書き〟の次の目的地を愛知県に決め大垣駅に戻り12:17発の【JR東海道本線特急しらさぎ6号】で名古屋駅に向かう最中に東京からの呼び出しがあり急遽、計画を途中で断念して帰京する事になった。

名古屋駅から13:12発【のぞみ126号 東京行】で乗り換えだけの名古屋を後にした。今回の思いつきで始まった無謀な旅で美味しいラーメンに出会えたかと言うと疑問は残るが非常に楽しい旅だったと心から思える一杯でした。

東京〜長野〜富山〜金沢
〜敦賀〜京都〜彦根〜大垣

移動距離 845km
乗車時間 8時間13分

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「鶏だく ¥800+煮玉子 ¥100」@麺屋 極鶏の写真日曜日 晴天 14:40 先待ち40名以上 後待ち不明

思いつきで始まった〝ラーメンひと筆書き〟も昨日の長野〜富山〜金沢と順調では無いものの無事に後戻りだけはしない計画を守ることだけは出来た。昨日に引き続き金沢〜敦賀も予定とは全く違ったが後戻りなく前に進んで京都駅まで辿り着いた。

敦賀からのサンダーバード号の車中で調べておいた京都府第一位の店に向かって地下鉄烏丸線に乗り継ぎ最寄りの松ヶ崎に降りた。ここからはバスのルートもあるが一食目の消化を促すために20分かけて歩いて向かう。

これから先の人生で歩く事のないと思われるキャンパス脇の住宅地を歩き京都らしい川を渡り通りに出ると驚きの光景が広がる。昼をとっくに過ぎた時間帯なのに15名以上の行列が続いている。慌てて最後尾に並ぶと店員さんが「50分後の案内の整理券です」と言って手書きのメモのような整理券を渡してくれた。今の行列は前の整理券の客のようだ。思わぬ人気店ぶりに圧倒された。

歩道が狭いのでその場で待つことは出来ず近くを散歩することにした。通りを少し歩くと別の15名以上の行列に出くわした。そこも鶏白湯のラーメン店だった。その先の交差点にも同じような行列が2軒もありいずれもラーメン屋だ。半径100mくらいの場所に15名以上の行列が4軒も並ぶ景色は未だかつて見たことのない風景だ。この大丸交差点はまるでラーメン屋のスクランブル交差点で京都のラーメン熱が伝わってきた。

さらには行列こそ無いが複数のラーメン屋を見つけた。ここが日本一の激戦区ではなくないかと思いながら整理券の時間に店に戻るが行列は途切れることなく最後尾に続く。歩道のブロックに座っている方が半数位上いるが、いずれも外国人観光客のようで日本一の観光地のインバウンド需要を肌で感じた。

列に戻ること30分でやっとの入店。行列の最中に手渡されたメニューであらかじめ決めておいたお題を発券し味玉を追加した。カウンターに座り店内を見渡す。カウンターとお座敷とテーブルの複合型店舗を五人体制で回す。一人は行列対応の専任だ。ムーディーな洋楽が流れる店内は鶏出汁のクセのある香りはしない。

着席すると2分程で京都 No. 1を誇る我が杯が到着した。ある程度の覚悟はしていたが、それを遥かに上回る容姿にたじろいでしまった。白磁の切立丼の中にはドロドロの液体とは異なる次元のスープの上に麺と具材が浮かんでいるのだ。

清湯系が好みの私にとって過去最大の挑戦であろうスープをひとくち。レンゲがスープに触れた時の感覚はコーヒーフラペチーノにストローを差した感覚と瓜二つだ。恐る恐る口に含むと予想外にも一番先に感じたのは野菜の旨みだった。すりおろしたジャガイモや玉ねぎの甘みの後に鶏白湯のコクが連れ立ってきた。しかしスープだけを飲める濃度でも塩分でもなく私にはひとくちでリミットを超えてしまった。

全くスープと馴染んでない麺をそのまま食べてみると小麦の香りと甘みのある麺で低加水と固茹で具合がハリとなって表れている。スープの中を何度も何度もくぐらせてようやくスープと絡んだが私のラーメンの概念とは別世界に連れ出された感じだ。もはや喫茶店のミートソースをスパゲティに絡める作業と同じだった。

具材は撮影用にあと乗せした煮玉子以外は雪崩に覆われたように姿を確認することすら困難な状況だ。形状から焼豚だとは分かるが部位までは特定できないものを食べてみる。肉質から豚肩ロースと思われる焼豚は赤身の食感は残っているが旨みは逃げてしまっている。

極太のメンマは噛んだ瞬間に体験したことのない固さに驚いたが通常の繊維の切り方と違って輪切りでカットされているのでサクサクと嚙み切れる不思議なメンマだった。

追加した煮玉子はいわゆる味玉で泥地獄のようなラーメンの中で唯一私に優しく語りかける。

薬味は白髪ねぎと青ネギの小口切りだが麺をスープに絡める時に麺との区別がつかないほど混ぜてしまったので辛味の強い白髪ねぎが味覚と食感の悪さのツープラトンで攻撃してくる。

あんなに並んだのにほとんど食べられず箸を置いてしまった。もっとしっかり予習をしてくれば近所のラーメンの方が私には向いていたかも知れないと後悔しても後の祭り。このまま京都に滞在して夜のラーメンでも探そうかなとも思ったが道はまだ半ばと滋賀県第一位の店のある彦根駅を目指すことにした。

京都バスと京都市営地下鉄東西線を乗り継ぎ山科駅からJR新快速 米原経由敦賀行にて彦根に向かう混み合う車内で友人にラーメンの写真を送ったら「極鶏でしょ、行ったことある」と返信が来た。まさかの身近に経
験者がいたとは、「そういうの早く言ってよぉ」とぼやきたくなる一杯でした。

ここまでの旅のおさらい

東京〜長野〜富山〜金沢〜敦賀〜京都

移動距離 697km
乗車時間 6時間34分

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「鶏白湯味玉麺 ¥840」@気むずかし家の写真祝日 晴天 10:35 待ちなし 後待ち2名

またもや本日は〝無鉄砲な弾丸ツアーvol2〟を開催する。サブタイトルは「鉄砲ないのに弾出るんかい」のこの企画は〝無駄で無謀で無茶〟な三重苦の企画だ。内容は単なる昼の部での連食なのだが一味も二味もスパイスを効かせてみる。そのスパイスと言うのが未開拓県の二県を股にかけるというもの。さらにはRDBのポイントで各県トップの店限定(但し二郎系とつけ麺専門店は除く)とよりスパイスを効かせた企画だ。そこで今回浮上した案が前回の愛知県と静岡県に続き長野県と富山県を股にかけた連食ルートだ。

ここで頼りになるのがRDBのポイント順での検索で、両県のポイント第一位を調べると長野県は市内の繁華街にある人気店で富山県は富山市内の無化調の店である。開店前の長野駅着は可能だが食後の富山市内の人気店への移動が可能なのかルート検索してみると移動時間としては可能だが長野駅を何時に出発できるかによって結果は変わってくる。こちらの開店が11時で11時半には食べ終えないといけない計算になる。そうなると入店が一巡目で提供が 1st ロットでないと厳しい緊張感のある状況だ。

こちらに現着した際に数人でも行列があれば、この企画が無意味になる事も覚悟の上で挑戦を決意し午前8時前に家を出た。山手線で東京駅に向かう前に渋谷駅のみどりの窓口で長野行きのチケットだけは買っておこうとしたら「10時台までは全て満席です」と無情なお言葉。スタート地点にすら立てぬままに計画が終わったと思ったら「グリーン車に一席だけ空きが出ました」と神の慈悲のようなお言葉に、それでお願いしますと即購入。急いで東京駅に向かって何とか 8:36発の【かがやき505号 金沢行 】に乗車。出発早々に全ての運を使い果たしたような気もするが新幹線お決まりの発車前の缶ビールでひとまず一人乾杯。

無事に発車後一時間半足らずで長野駅に着いた。ここからは歩いて10分ほどで現着予定。恐る恐る店先を見ると行列はなく最初で最大の難関は突破したと思われたが店先のシャッターに一枚の貼り紙が。「本日は祝日の為、定休日となっております」と衝撃の告白。定休日は日曜日だけのはずなのに、RDBさん聞いてないよぉ。と思わず声が出た。

よもやの開始二時間後での作戦失敗に愕然とする。やはり新幹線の残り一枚のチケットで全ての運を使い果たしてしまったようだ。しかしこのまま東京へ引き返す訳にはいかず、緊急特番として〝裏 無鉄砲な弾丸ツアーvol2〟をなりふり構わず開催します。

もちろん男の意地もあるので長野県第1位は諦めだが第2位ならば仕方あるまいと検索するが長野駅からは遠く次の富山行きに間に合いそうもない。ならば第3位でと調べたら開店時間が遅くまたもダメ。こうなったら駅近で11時オープンの店でと当初の志は消え去ってしまったがこちらの店を探し出した。調べてみると長野市内で第4位の上に、以前に暮らしていた近所にある都内のラーメン屋の本家のようだ。これも何かの運命と全ての事に言い訳をして歩いて向かった。

長野駅を挟んだ反対側にあるので10分くらい歩くと大きな看板の店を見つけた。開店時間の20分以上も前の現着なのでさすがに行列もなく先頭にて待機。定刻になりオープンし店内に入るとお座敷とテーブル席の多さに驚いた。券売機はなく卓上メニューから品定めをする。好物の清湯醤油ラーメンもあるがメニューの筆頭には名物の信州鶏白湯が鎮座している。虎穴に入らずんばと今回の企の一食目を鶏白湯に決める。店内は広いホールだが三人体制で回し、客席のテレビからは長野ローカルの情報番組が流れてきて旅に来たことを実感する。

のんびりとした気分でいると3分もかからずに我が杯が到着した。黒地の鳴門丼の中の姿からは繊細さや丁寧さは伝わってこないが素朴な表情で旅人を迎え入れてくれる。

まずは柴染色のスープをひとくち。旅のはじまりを告げる一口目に感じたのは苦手な魚粉のザラつきだった。決して得意ではないが大らかな気持ちで味わってみると野菜をすりおろしたポタージュの様な舌触りも感じた。さらには生臭さにも似た鶏の獣臭があり、それを覆い隠すように非天然由来の旨味が力を発揮している。

残念なスープはさておき麺をいただく。丸みを帯びたぽっちゃり型の中太麺はグルテンの質感が持ち味。初動でも麺肌に溶け出したグルテンは麺に潤いと滑らかさを与えしっとりと口の中へ滑り込んでくる。スープの旨味に負けないように小麦の甘みを見せてくる辺りはさすがに素晴らしい麺だ。

具材は鷄モモ肉の巻きチャーシューがしっかりと二枚も入っているが冷蔵庫で冷えきった鶏肉からは固まった鷄由来のゼラチン質が鶏肉の歯応えを妨げる。

追加の味玉は下茹で 下味 熟成感のどれをとっても会心の出来で久々の〝MVG〟を授けたい具材だった。※ Most Variable 具 の略

メンマはメーカーさんのオリジナリティあふれる業務用で安定の品質。

薬味はいつ切ったのと疑いたくなる乾燥した青ネギが雑に添えてあった。海苔も保存状態の悪さからか香りもなく残念。

全てを食べ終える事なく店を出たが当初の目的の連食だけは果たそうと再び長野に向かい〝裏 無鉄砲な弾丸ツアー vol 2〟をゴリ押しで継続する羽目になる一杯でした。

ここまでの旅のおさらい

東京〜長野

移動距離 191km
乗車時間 1時間20分

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40

「得製らーめん ¥950」@風雲児の写真平日 晴天 13:30 外待ち10名 中待ち15名

海の日を含む三連休中ラーメンを口にする事がなく心から欲して新宿界隈で物色する。以前からRDBのスパコンによるあなたへのオススメのお店に挙がっているこちらへと決定する。

データの中にイタリアン出身のシェフとの肩書きがあるが以前その手の店でえらくひどい思いをしたことがあり脳裏をよぎるが食べてみなくてはわからないと決意を固める。

猛暑の中この時間でも長蛇の列が立ちはだかる。最近では一番の並び具合かも。店先の列には加わる事が出来ず道路を挟んだ公園の列へと並ぶ。店先とは違い直射日光の中でひとつずつ先へ進む。

回転は良さそうで次々と店内に流れ込む。10分ほどで入店出来るも店内には外待ち以上の行列。客層も若く外国人観光客もちらほら。九割以上の方がつけめんを注文している。しかも苦手な魚粉が山盛のやつ。どうかラーメンには入っていませんようにと願いながら案内を待つ。

入店後15分、計25分で着席。アルバイトを含む四名体制で大量の麺を一気に茹でるオペレーション。なのであらかじめ茹で置きされた麺を盛り付けるのでつけめんの客は着席後すぐに提供されていた。この時期ラーメンを注文する人が珍しいのか食券を渡す際にラーメンでいいですか?と念を押されるほど。

さすがにラーメンの麺は茹で置きされてないので三分ほどで到着。それでも早い。見た目はタイプではないが過去には濁り系のラーメンをうまいと思ったこともあるのでそれに期待してスープをひとくち。

円やかそうに見えるスープにはザラつきがあり醤油とかではない塩気がダイレクトに襲って来る。その一口だけで店選びを間違ったことを後悔する。

麺は黄色がかった中太平打ち麺でやや縮れている。店の方針なのかかなりの固茹でで小麦の香りや甘さは感じないゴワゴワしたものを食べてるよう。

具材の味付玉子はしっかりと色付いて味も濃そうに見えたが穏やかな黄身の甘みを引き出していてかなり高得点。青ネギは塩分を抑えてくれるのに役立った。

豚バラ焼豚は豚の臭みの上に冷蔵庫の臭みか、もしくは冷凍庫焼けの匂いまでした。とても作り立てとは思えず。メンマも手仕事感はなく海苔は緑色の粗悪品で口の中に残る。

結果、味玉以外は食べきる事が出来ず残してしまった。その丼を見た隣の客は不思議そうな顔をしていた。こんなに並んだのになぜ残すんだろうかと。わたしも同じ思いである。

また有名店の名前に負け、RDBのスパコンによるオススメ店に押し切られてしまった。今まで鶏白湯や豚骨魚介系の店の評価が低い中でも未だにそれ系の有名店がオススメ店に並ぶ。

好みが偏っているのでこういった失敗も仕方ないがスパコンのオススメ店から味の強い店が消えてくれるのを願う一杯となった。

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「軍鶏白湯ラーメン ¥800+半熟味玉 ¥150」@麺屋 臥龍の写真祝日 21:00 待ちなし 先客4名

いつもは夜には食べないラーメンだがあまり来ることのない三軒茶屋なのでマップにてラーメン店を探索。評価も良さそうでこの時間帯にも営業しており決定。

久々に食べる濁り系なので期待も高まる反面、最近はサッパリとした醤油ラーメンしか食しておらずとろっとしたスープを口に運ぶのに勇気がいる。

思いの外スッキリしていたがどこか獣臭を感じてしまう。麺との絡みはよく博多水炊きの〆で麺を食べてる感じ。

やはりこの手の豚バラ焼豚は脂身がきつく食欲が減ってしまう。ここも穂先メンマで最近よく見かける。半熟味玉も普通で感動はない。

湯切りが悪いのか閉店間際で茹で釜のお湯が濁っているのか麺を食べ進めていくうちに麺がドロッとしてきて後半はまぜそばを食べてるような感じ。

もうこれから先の人生、清湯系しか食べられないかもと心配になる一杯でした。

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