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のらのら

男性 - 東京都

はじめまして。レビュー開始から一年が経ち、二年目の目標を全国制覇にしました。一杯のラーメンに出会うまでの経緯も書き記しているので、前置き等が長くなりがちですがお許しください。しかし採点に関しては立地 接客 衛生面 価格設定などは考慮せずに、ラーメン一杯に対しての評価にしています。自分の好みだけで評価しているので不快な文面もあると思いますが、何卒宜しくお願いします。

平均点 73.120点
最終レビュー日 2019年10月16日
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「中華そば(並) ¥800+味玉 ¥110」@末廣ラーメン本舗 秋田駅前店の写真土曜日 晴天 19:30 先客8名 後客4名

〝諸国麺遊記 東北編〟

半年前に開催した、北陸から京都 滋賀へと巡った諸国麺遊記の移動距離を越す勢いになってきた今回の東北編。すでに朝から半日かけて岩手 青森と周り、現在は、特急つがる6号にて秋田駅へと向かっている最中だ。

本日の二食目を終えて戻った津軽新城駅で、次発の電車まで50分待ちの放置状態となった。四月なのにストーブで暖められた小さな駅の待合室で相棒となるのはRDBと缶コーヒーだけだ。次の候補地だけを探そうとマップを頼りに見ていると、弘前経由でお隣の秋田県までのルートがある事を知った。路線ルートで検索すると、一日に三本しかない秋田行きの特急があるが、弘前での乗り継ぎ時間も50分近くあるようだ。しかし急いだ旅ではなく、予定もないので気の向くままに奥羽本線で弘前駅に向かい、現在は特急つがる号の車内というわけだ。

このまま二時間も乗車すれば秋田駅に着くのだが、無計画のため本日の宿すら決まっていない。ラーメン店を探すより宿探しの方が大事だと気付き、馴染みの宿泊検索サイトにて駅前のホテルを予約した。こうなれば何の心配もする事はなく、心置きなくラーメン店を探す事に集中できる。

RDBにて本日恒例の総合ランキングの第1位を見てみると、つけ麺専門店ではないが推しはそれのようなので断念して第2位のお店情報を見てみる。すると駅からも近く、通し営業と好条件が揃っている。なによりも繁華街が近いとなれば、人生初の秋田の夜のネオン街も楽しめるとあれば言うことなしのお誂え向きに心が躍る。もはやラーメンよりも楽しみになってきた夜の街の事を思いながら夕方6時半過ぎに終点の秋田駅に降り立った。すでに自宅を出発して12時間近くが経過している。

まずはチェックインを済ませようとホテルに向かった。狭いながらも本日の寝床に荷物と羞恥心を置いて夜の街へと繰り出した。目指すラーメン店は偶然にもホテルからも近く、歩いて5分で店先に着いた。その見覚えのある外観を見て驚いた。行った事はないが高田馬場にある店と同じ暖簾が掛かっていたのだ。下調べもなしで駅から近いという理由で選んでしまった結果なので仕方ないが、チェーン店を避けてきただけに残念だ。しかし秋田県第2位の実績を信じて暖簾をくぐった。

オリジナルソングの流れる入口を入ると店内は活気に満ちている。若いお二人で回しているが客層は意外と年配者が多い。イメージでは味の濃いラーメンだと思っていたが違うのだろうかと期待する。券売機の前に立つと豊富なメニューに圧倒されが、シンプルなお題に味玉だけを追加してカウンターに座る。調理場に目をやると京都発祥らしい羽釜が二連並んでいる。スープ炊きと丼の湯煎鍋として使われている。客席の朱赤のカウンターや床はベタついてるので、お世辞にも清潔感があるとは言えない中、ラーメンに集中するべく精神統一をする。

着席して10分ほどで我が杯が到着した。雷紋柄と鳳凰の描かれた受け皿に乗った小ぶりな切立丼の中の第一印象は、決して良いとは言えるものではなかった。丁寧さを感じない粗雑な盛り付けが屋台発祥らしさをアピールしているのか。

まずはスープをひとくち。煎茶色の油膜の下には茶褐色のスープが潜んでいる二層構造。沈めたレンゲからは濃度の濃さは伝わってこないサラリとした印象を受ける。いざ口に含むとキリッとした醤油の香味が主導権を握っている。土台には豚や鶏ガラなどの動物系のスープが基礎となっているが、旨み自体は軽やかでクドさはあまりない。その旨みの少なさを補っているのが野菜由来の旨みと、非天然由来の旨味成分のようだ。薄いのに旨味だけは濃くなっている不自然なバランスが支配している。そこに塩分の高い醤油ダレが重なっているので、好きな人にはたまらない中毒性があるスープだ。

麺は中細ストレート麺だが、やや膨らんで見える。麺上げまで90秒でも、柔らかめに茹でられている。提供直後からスープの色素を吸って色付いた麺肌が特徴的だ。そんな麺を啜ってみると加水率の高さは感じないが、熟成感のある麺質と思える。小麦の香りよりもグルテンのモッチリ感が噛むたびに現れる。小麦の甘みも少ないので、スープの塩気が勝ってしまい麺だけでもかなり塩っぱく感じる。最後まで食べきれそうにないのが、一口目で分かった。

具材は電動スライサーで薄く切られた豚肩ロースの煮豚型。バラバラのホロホロが特徴で、単体で食べるよりも麺と一緒に食べて楽しいチャーシューのようだ。赤身本来の旨みは煮汁に奪われてしまったのか、残っていない。その煮汁をカエシに使って豚由来の旨みをプラスしているのだろう。しかしその淡白な肉質のおかげでスープの塩気を幾らか抑えられた。

追加した味玉の提供温度の高さだけはピカイチで、火傷しそうなほどに熱かった。それでも半熟をとどめているのが不思議なほどだ。しかし味付けは濃く、スープの塩分が加わる事でさらに狂気的な塩っぱさになっていた。

薬味は基本では白ネギが少しだけ入っている。粗く切られたネギだが、スープの熱さで甘みが生まれている。食感も程よくこなれた感じが良かった。量が少ないので追加のネギは卓上に置かれたザルから入れ放題となっていたが、完全に乾ききった切り口を見ただけで食欲が失せるような白ネギだった。

最終的には腹ペコだったのにもかかわらず、二割程度しか食べられずに箸とレンゲを置いた。本日の東北遠征で初めて塩分過多に見舞われてしまった。周囲を見ると、いかにも味の濃そうなチャーハンをセットで食べている人が多かった。塩気が強いのが秋田県の文化なのかもしれないが、ひ弱な私には理解できなかった。

この後に向かった川反通りのネオン街で見つけた比内地鶏の焼鳥屋で空腹を満たし、ちょっといっぱい引っ掛けてから歓楽街の欲望の中へと消えていく一杯となりました。

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