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のらのら

男性 - 東京都

はじめまして。レビュー開始から一年が経ち、二年目の目標を全国制覇にしました。一杯のラーメンに出会うまでの経緯も書き記しているので、前置き等が長くなりがちですがお許しください。しかし採点に関しては立地 接客 衛生面 価格設定などは考慮せずに、ラーメン一杯に対しての評価にしています。自分の好みだけで評価しているので不快な文面もあると思いますが、何卒宜しくお願いします。

平均点 73.421点
最終レビュー日 2019年7月17日
566 458 14 1,844
レビュー 店舗 スキ いいね

「味玉らーめん ¥750」@麺屋まる吉の写真日曜日 曇天 16:40 先客なし 後客1名

〝ニューオープン パトロール〟

本日の大失態は後日のレビューで報告する事になりそうだ。

つくばエリアでの午前中の前食を終えて、新店めぐりを計画していたコチラへと向かう為には車ならば30分程の移動距離なのに私のような歩兵民では複数の電車を乗り継いで2時間近くも要する計画なのだ。そこで昼の部内での連食は諦めざるを得ず、移動の最中に恒例のスパコン対決を西浦和で行おうと思い目指して向かったのだが、まさかのスープ切れによる早じまいだったのだ。

意気消沈したまま西浦和駅に戻りリカバリー先を探してみるが候補の店がなく、当初の目的地であったコチラを早めに目指す事にした。こちらのお店情報も新店なので極端に乏しいが定休日と営業時間だけを信じて向かってみる。

西浦和駅から武蔵野線で武蔵浦和駅へ、埼京線で大宮駅から宇都宮線に乗り継ぐとJR東日本に振り回されながら何とか古河駅まではたどり着いた。そこからの道のりも困難で西口からバスが出ているはずなのだがバス停らしきものが見当たらず右往左往してしまった。地元の方に聞いてみたが「バスには乗らないから分からない」そうである。途方に暮れていると遠くからバスのウインカーのような音が聞こえてきたので、慌てて追いかけると100メートルほど先に小さなバス停があった。運転手さんも走って駆け寄る私に気が付いてくれ、停車してドアを開けたまま待っていてくれたのだ。何とか間に合った朝日バスの車内は私だけの貸切だったが、運転手さんの物言わぬ優しさには感謝しかない。その後も貸切バス状態は続き乗車してくる客がいないのでバス停にも停まらないノンストップの車内で、田植えを終えて苗が根付き緑色が深くなり始めた田園風景の中を30分ほど揺られると最寄りの中学校入口バス停に着いた。乗車運賃 710円の優雅な貸切バスの旅を終えると、自分がいま利根川を越えて来た事を不思議に思いながら歩いて店先を探しに向かった。

5分も歩くと交通量の多い大通りへと出たが、店の後ろ側から近づいたので目の前の大きな建物が目的のラーメン店だと気付いた時にはすでに入口の近くまで来ていた。しかも中休みのはずの時間帯なのに「営業中」の看板や電光サインが光っていたので更に驚いた。もしかしたら日曜日は通し営業なのかもしれないが未確認なので定かではない。

ガラス張りの大きな店内には客がおらず不安ではあったが、とりあえず二重扉の中の券売機まで進んでみた。すると何処からともなく「いらっしゃいませ」と男性の声が聞こえてきたので安心して券売機で本日のお題を品定めする。勝手なイメージで大きな店構えからは中華料理なんでもあり系の店に思ったが、餃子やビールこそあれどラーメンのラインナップはシンプルでトッピングが数種類と大盛りがあるだけだ。迷う事なく味玉入りを発券すると、本丸である店内に入り店内を見渡してみる。

何かの飲食店の居抜き物件だとは思うが、とにかく駐車場の広さといい店内の間取りといいドライブインのような大きな店だ。たしかに大きいとは思ったが佐賀県で訪れた「丸幸ラーメンセンター」の大きさを思い出してしまい意味もなく比較しまった結果、これくらいの規模のラーメン店は郊外では当たり前なのだろうと思い直した。そんな店内を本日は通し営業でも二人体制で回しているが、夜の部にはスタッフも増えなければ回りそうもない広さだ。男性一人が仕切っている厨房内に目をやると、真っ先に飛び込んできたのは仕事のポリシーが書かれた貼り紙だった。それを見ると何かしら資本系を感じてしまうが、ラーメンさえ美味ければ何の問題もないので店構えと同じくらい大きな期待を胸にカウンターで待ち構える。

ちょうどアイドルタイムで茹で麺機の火を下げていたようで調理開始まで5分以上かかったが、経費節約や光熱費削減のためには然るべき対処なので慌てずに店内に流れるラジオに耳を傾けて待った。すると準備が整ってからは素早い調理手順で、着席してから10分ほどで我が杯が到着した。

その姿は白磁の切立丼の中で、佐野ラーメンのような表情で出迎えてくれた。透き通るような透明感が美しく具材のレイアウトもバランスよく配置されて美味そうな景色に見える。見とれそうになる美しさではあるが「色の白いは七難隠す」のことわざもあるので気を引き締めてレンゲを手にした。

まずは砥粉色のスープをひとくち。ラードのような厚みを持った油膜の下には、やや霞みがかったスープが器の口縁まで満ち満ちと湛えられている。スープをこぼさぬようにそっとレンゲを沈めてみると、サラリとしていながらも多めの香味ラードが大きく波打ちレンゲに収まった。その瞬間の香りは印象的なものではなくクセは無いが、怪しげな甘い香りが次第に近づいてきた。その甘い香りにある程度は覚悟してスープを口に含むと、耐えがたい程の強い旨味が襲ってきた。いきなり混乱する舌と脳を取り戻せずに、その他の旨みを感じようとしてみる。味よりも視覚からの情報にはなるが、動物系清湯スープの中でも微かな濁りも見せるので鶏ガラと豚ガラと香味野菜を合わせたスープに見える。そこに香味ラードを加えた基本的な昔ながらの清湯スープと思われる。合わせるカエシも色付きを抑えるために白醤油や淡口醤油が主体と思われ、強い旨味に負けないやように高めに設定してある。しかし初見では塩気を旨味が包み込んで隠しているので穏やかに感じられるが、食べ終えた後の喉の渇きが想像できる。

スープを諦めて麺を拾い上げてみると、波状の不均一な中太の平打ち手揉み麺が現れた。予想もしてなかったがカウンターの左奥にはガラス張りの製麺室があったので、自家製麺のようだ。室内には大和製作所のそば打ち機〝手打一番〟が設置されているので、手打ちではないが自家製の手揉み麺とは驚いた。そんな自家製麺の麺上げ作業を見ていたが、茹で時間は35秒と平打ち麺としては短くも箸先からは柔らかさが伝わってくる。若干の違和感を覚えながら麺をすすり込んでみると、見た目よりも細々とした口当たりが独特の印象を与えてくる。それはインスタントラーメン業界最大手の主力カップ麺のちぢれた細麺の口当たりを思い出した。30年以上もカップ麺を食べていないので記憶が曖昧ではあるが、当時のカップ麺の食感に似ていると思った。決して悪い印象ではなく唇をくすぐる感覚が心地良いので、麺をすする楽しみが持続する事を伝えたいのだ。さらには不規則な舌触りや喉越しにも手揉みの効果が表れていて、暴れるようなコシの強さは持たないが優しい跳ね方が愉快な自家製麺だ。噛み応えも強くはなく外麦らしさがないと感じたが、小麦の香りもしないので外麦で打たれた麺なのだろう。

具材のチャーシューは豚肩ロースよりもスジが多い部分なので豚ウデ肉に高い部位だろうか。赤身特有の肉質はしっかりしているが、豚肉の持つ旨みも肉汁も完全に抜けているのでパサついた味気ない何かを噛んでいるようだった。午後の部なので切り置きからの時間経過がパサつかせてしまったのではと疑ってしまった。

唯一の追加具材の味玉は〝味玉〟と言うよりは〝出汁玉〟と言った仕上がりで、醤油感は薄いが鰹出汁がしっかりと黄身まで入り込んでいた。それは注射針で鰹出汁を注入したのではと思うくらいに強く感じられた。黄身の熟成度も少ないので味の乗り方が不思議に思った。

メンマはかなりの不揃いで太さや厚みの違いが食感に色んなアクセントを加えてくれたが、味付けには手仕事を感じられない汎用品に思えて残念だ。

薬味の白ネギはきちんと手切りされているのが分かる切り口だった。良い意味で洗練されていない田舎っぽさを残した白ネギからの、素朴な香りや強めな辛味が程良く主張していた。

序盤から味覚が疲弊してきたので全体の半分も食べられず偏った趣向の私には合わなかったが、今夜の夜の営業では近所の家族づれで賑わう店内を想像しながら席を立った。

帰りのバスまで何もないバス停で30分待ちとなった一杯でした。

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「中華そば 醤油 ¥900」@中華そば ひしお -醤-の写真日曜日 小雨 10:50 先待ち1名 後待ち5名 後客7名以上

〝ニューオープン パトロール〟

昨夜は六本木での会食の後に、普段いつも利用している西麻布のサウナへと向かった。そこへは定期的に訪れてガタが出てきた身体を〝整える〟ためにサウナで汗を流してからアカスリをしてもらっているのだ。さらには竹塩マッサージでリンパを整え、冷たいキュウリパックで老いた顔面を整える。サウナの内容には触れてはいけない場所なので自粛するが、心身ともに整った後の生ビールと韓国料理は至福の時間だ。今夜のツマミはダッカルビ定食をライスなしの単品にしてもらい、辛い鶏カルビ焼きを楽しみながら明日の予定を計画した。

そろそろ関東近郊での新店めぐりも行き詰まってきた感が出てきたところに新たな情報が舞い込んできた。RDBの新店情報の中に見つけたコチラは4日前にオープンしたばかりのようで、お店情報は少ないが定休日と営業時間は明記されているので安心して向かう事が出来そうだ。しかし所在地がつくば市の上に駅からは、かなりの距離がありそうで移動ルートは困難そうではあったが初訪問を決意した。

そうと決まれば宿泊施設がないサウナにいるのだが、仮眠室なる簡易ベットは設けてあるので自宅には戻らずに眠りに就いた。6月中で自宅のベッドで眠ったのは5日しかないとは恐ろしい放浪癖だと自分でも思いながらも、ラーメンとサウナと夜のネオン街めぐりがやめられないのだ。

翌朝もサウナで整え直して身支度を整え午前9時前に六本木駅に向かった。日比谷線で北千住まで行き、つくばエキスプレスに乗り換えると1時間程かけて、つくば駅に着いた。そこからは関鉄バス C16系統 松代循環に揺られて12分くらいで、文字通りにぐるりと循環しながら最寄りの松代二丁目南バス停に着いた。

ナビでは目の前にあるはずの店が見当たらずドキドキしていると、なにやら怪しげな店先の準備中の看板を見つけた。しかし店名やラーメンなどの文字は一つもなく謎めいている。しかしビル名は合っているが確信が持てないのでビルの周りを一周してみた。しかしそれらしい店がないので一周して店先に戻ってみると駐車場には車が停まり並びの列も出来ていたのを見ると、ようやく確信が持てて二番手をキープした。

閉ざされた格子シャッターの奥のレンガで組まれた入口と黒壁で覆われた神秘的なアプローチの中には、紹興酒の大甕が傘立てとして置かれている。定刻の5分前には並びも増え始めると11時ちょうどに格子シャッターが電動で上げられ、生成り色の暖簾が掛かりラーメンと書かれた真っ赤な幟旗が立てられオープンとなった。この時に思ったのは準備中からラーメンと書かれた幟旗だけでも出ていると分かりやすいのになと。

それでも無事に入店すると、まずは外観の怪しさ以上に店内のゴージャスな設えに驚いた。そこはまるで高級中華料理店のような、と言うよりは中華料理店だったのであろう店構えだ。カウンター席よりもテーブル席を多く配置したレイアウトはまさに中華料理店。窓側のテーブルにはラグジュアリーなソファ席まであるがラーメン店としては機能しづらい席とも思える。実際にも入店後に席に案内されたのはカウンター席の4名だけで、後客の方々は中待ちのウェイティングシートで待機していた。勿論ではあるが現時点では店内をフル稼働とはいかないようだ。

一巡目を手にしたカウンター越しに厨房内を物色すると、やはりラーメン店らしからぬ充実した厨房機器が揃っている。大型二連の中華レンジにはじまり、スチコンやサラマンダーなどが並ぶ厨房内で最も目を引いたのが調理台として使われている大人数用の円卓だった。しかも回転テーブルまで乗せられているのには驚いた。しかしその大きな円卓が厨房の真ん中に置かれてあるので導線が悪く本日のようなツーオペでは大変そうに見えた。

着席時に卓上のメニューからマイスタンダードの醤油系を口頭注文してから10分後のワンロット2杯での第1ロットにて我が杯が到着した。その姿は美濃焼のタイスキ高台丼の中で、見事な美しい景色を見せてくれる。小ぶりな器と丁寧な盛り付けが品の良さを表して、全体の奥深い色調が味への想像力をかきたてる。そんな最高のビジュアルを映し出すラーメンに期待を寄せてレンゲを手にした。

まずは赤銅色のスープをひとくち。鶏油の粗い粒子がまばらに張った液面にレンゲを射し込んでみると、屋号にも掲げられた〝醤〟の香りが先陣を切って立ち昇ってきた。やや鋭くも感じる醤油の香りで、脳と味覚の受け入れ態勢が整ったところでスープを口に含んでみる。オイリーな口当たりの中にドライな醤油の旨みが同居するオーソドックスに思われる清湯醤油スープは、鶏ガラ主体の動物系と鰹節と昆布が活きた魚介出汁のバランスがとても良い。奇をてらわない安定感のあるスープに、カエシの〝醤〟のエッジを少しだけ利かせて個性を付けたナチュラルな仕上がりだ。カエシの醤油ダレも香りは高いが塩分は抑えてあるので、ついつい飲んでしまうタイプのスープだ。

口内に張り巡らされたスープの香りと旨みが整い、早く麺を欲している口の中へと麺を一気にすすり上げる。麺上げまでジャスト300秒にも耐えた強麺のはずだが、見た目こそ太麺ではあるが余計な強さを感じさせない穏やかな平打ち麺だ。その300秒の茹で時間がベストタイミングだと思える食感と喉越しが表現されて、硬すぎず柔らか過ぎずの歯応えが心地良い。適度に奥歯を押し返すグルテンの弾力も食べ応えの楽しみを生んでいる。オーダー時には中細麺を予想していただけに、新たなタイプの麺との出会いを感謝したい。

とここまでは完璧に近い評価だったが、この後の具材たちで一変したのが残念で仕方ない。

具材のチャーシュー陣はバラエティに富んで部位や調理法の違いで個性を表現しようとしていたが、どれひとつ私の中の及第点に達するチャーシューはなかった。最初に食べたのは一番下に盛り付けてある豚肩ロースの低温調理だったが、かなりの薄切りでも硬いスジが口の中に残ってしまい噛むほどに獣臭さが湧いてきた。もとから薄味なのは良かったが、豚肉本来の臭みもある上に臭み消しの香辛料も控えめなので味気なさと臭みが際立ってしまった。次に豚モモ肉の煮豚型はとても柔らかく煮込まれていて味付けも適度なのは良かったが、赤身肉の繊維を全く無視した切り方の部分が当たってしまい縦の繊維が噛み切れなかった。それは竹が縦には割れるが横には割れないのと同じだ。最後に見た目は豚肩ロースとよく似ているが鴨ロースも低温調理されて入っていた。皮目はしっかりとバーナーで直前に炙られていたので香ばしさもあるが、肝心の赤身はレアではなく半ナマ状態でドリップが浮き出ていた。生っぽさが見て分かったのでスープで加熱してみたが、鈍い食感は変わらず不快感を生む。こちらも下味のソミュール液が浸みておらず味気ない半ナマ肉を噛むのが苦痛でしかない。せっかくの多種多様なチャーシュー陣は私には合わず不発に終わった。

基本で入っているの味玉なので大して期待せずに食べてみたが、予想を更に下回る仕上がりの味玉だった。まずは唇が触れた瞬間に冷たさを感じた提供温度がもったいなく思った。味玉だけの冷たさならまだ良しとせよスープの温度低下の原因となるので、せめて常温くらいには戻しておいて欲しいと思った。さらに噛めば黄身まで固い下茹で加減や、全く味の乗っていない味付けにも大きな問題があると感じた。これならば味玉ではなく〝固ゆでたまご〟と明記しておいて欲しいくらいだ。

薬味の三つ葉は葉先だけを添えてあるので不必要な香りを与えず彩り役として好演している。白ネギの小口切りやラーメンには珍しい針ショウガも香りや食感で口に入った時にだけアクセントをもたらしてくれる名脇役だった。

大判の海苔も盛り付け直前にサラマンダーで炙られていたのでパリッした食感を楽しむ事も出来れば、スープに落として口溶けの良さを味わう事も出来る。先程のチャーシューの繊維の話と同じで海苔にも表裏があるが、わざとだと思うがザラザラした裏面を向けて添えてあった。その裏面には海苔足が良く立っていたので高級海苔の証が見られたので、それを見せるための裏返しの盛り付けだったのかも。

最後までナルトには手を付けなかったが、無化調を謳ったせっかくのスープの中に添加物まみれのナルトを入れる事には理解できずに箸とレンゲを置いた。半分以上はスープも飲んだが、鴨肉の独特の匂いが舌に残ってしまいお冷で流して席を立った。

スープと麺だけの素ラーメンだったとしたら余裕だ85点は超えていたと思えるだけに、具材の好みの違いが残念に思いながら店を後にした。その時点で中待ちは10名以上に膨らんで外待ちも発生していた。これだけ美味いスープと麺ならば人気が出るのは間違いないはずなので、客数の伸びとともに人員の確保やオペレーションの見直しを期待してしまった。

昨夜はサウナで自身の身体は整ったが、器の中のラーメンは整っていなかったと思ってしまう一杯でした。

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「煮干し中華そば ¥730+味玉 ¥100」@中華そば 蓮の華の写真平日 曇天 10:20 待ちなし 後待ち4名 後客6名

〝ニューオープン パトロール〟

九州遠征を終えて帰京して新店情報を見ていると、普段は行く事の少ないエリアにオープンした二店舗を見つけた。その二軒をまたぐ連食計画を立てるためにRDBとGoogleマップを駆使してみると、今回の移動ルートが浮かび上がってきた。

先に目指すは茨城県土浦にオープンされたばかりのコチラなのだが、現時点で情報が少ないのが不安ではあったが初訪問を決めた。11時開店前の現着を狙うために自宅を8時半に出て、半蔵門線から北千住でつくばエキスプレスに乗り換えた。1時間半近く電車に揺られて着いた駅は昨年の夏に「煮干中華ソバ イチカワ」を訪れて以来と思われる。本日も目指しているこちらへの移動手段は、つくば駅からはバスしかなく次発のバス発車を待つ。そこからは関鉄パープルバス 土浦駅西口行きにて20分で最寄りの土浦監督署ハローワーク入口バス停に着いた。その先を歩いて進むと多くの飲食店が立ち並ぶ街道沿いに白い大きな看板が目に入った。バス停からは2分ほどで店先まで来られた。その大きな看板の下にあるラーメンの写真を見て、初めて〝煮干し〟と〝背脂豚骨〟のラーメン店だと知った。どちらも得意ジャンルではないが、つけ麺専門やJ系でなかった事に安堵した。

定刻の20分前の現着となったので並びもなく先頭にて待機を始める。店先にはオープンを祝う花輪がたくさん届いており、街道沿いという事で胡蝶蘭などのお祝いよりも大きく目立つ花輪の方がアピールが強くて合っている。店頭に貼られた営業時間や注意書きの中に、昼の部と夜の部ではタイプの違うスープで営業されている旨が書かれてあった。それによると私の訪れている昼の部は煮干し系スープのようだ。夜の部の背脂豚骨系よりは耐性が増してきた煮干し系で良かったと胸をなでおろした。定刻の10分前になると店前の駐車場に車が入ってきて車内で開店を待つ客も増えてきた。そんな車が4台ほどになった時に定刻を迎えてオープンとなった。

一番手にて入店し店内左手の券売機で本日のお題を品定めするが、少ない情報量ゆえに予習不足で悩んでしまった。昼は煮干し系とは分かっていたが〝あっさり〟と〝こってり〟と更に選択を強いられる。自身の脆弱なニボ耐性をふまえた結果、あっさりのお題を発券して好物の味玉を追加した。ホールスタッフの誘導でカウンターに座り店内観察を開始する。

多くのテーブル席を設けた大箱な店内を本日は五人体制で回している。建物自体は新しくはないが、店内はキレイに改装されていて気持ちが良い。ただ客席からは厨房内が見えづらいので調理風景を眺められないのが残念だが、味覚以外の感覚を研ぎ澄まして調理作業を想像する。タイマーの音などのタイミングに耳を傾けていると、着席して13分かけた 1stロットにて我が杯が到着した。

その姿は黒塗りの角盆の上に置かれた白磁の反高台丼の中で思わぬところ美しい景色を見せている。そのお盆の上には次回来店時から利用可能の割引券も置かれていて、つけ麺かラーメンが一杯500円で食べられるとなっている。もうすでに隣の客は割引券を使っていたので集客効果は大きいと思われる。有効期限が七月末までとなっている割引券を使いたくなるようなラーメンである事を期待しながらレンゲを手にした。

まずは明るい雄黄色のスープをひとくち。表層には煮干し特有の水泡がとても少なく、魚粉などの粒子も見られない。さらには香味油の油膜も非常に薄く見るからに穏やかな液面だ。そんなスープにレンゲを射し込んでみると、軽やかな魚介出汁の香りが立ち昇った。もちろん先行してくるのは煮干しの香りだが、優しい香りだけが嗅覚を通じて脳に伝わった。不得手なジャンルの煮干し系への警戒心が弱まったところで、いざスープを口に含んでみる。レンゲを介して温度設定の低さを感じるのは残念だが、ダイレクトに旨みを感じられる。煮干しの持つ余計な苦味やエグ味を排除して、旨みを抽出するだけにポイントを絞られた煮干しの使い方がありがたい。スープの濃度や粘度をほとんど感じない、文字通りのあっさり煮干しスープだ。見た目同様に香味油もサッパリとして軽快な口当たりも飲みやすさを後押しする。カエシの塩分はハッキリとしているが、高めギリギリでとどまっている。

次に特徴的な麺を箸で持ち上げてみると、切刃のエッジが鋭く残った中細ストレート麺は麺上げまで100秒くらいだろうか。平打ち麺にも見える箸先からは、程良い加水率の重みが感じられる。そんな個性的な表情をした中細麺を一気にすすり込んでみると、滑らかな口当たりの中に切刃の角がくちびるをくすぐりながら滑り込んでくる。噛めばモッチリとしたグルテンも感じられて歯応えも素晴らしい。麺自体にも塩気が強く感じられるのでスープと絡み合いすぎると、塩分過多にもなりそうな麺質だ。しかし初動ではジャストの塩梅で食べ心地も良く〝煮干し=低加水細麺〟の公式を覆してくれる麺選びも新たな楽しみを与えてくれてありがたい。

具材のチャーシューは部位違いで二種類入っている。豚肩ロースの低温調理は、大判のまま盛り付けられているのではなく半カットされて添えてあった。それが大きく厚みにバラつきがあったのは狙いなのか偶然なのかは分からないが私には大変ラッキーな組み合わせだった。先に赤身中心の部分から食べてみると5ミリ近くに厚く切られてあり、赤身の持つ肉々しい歯応えを楽しめる。しかも下味のソミュール液のスパイスがしっかりと浸みているので噛み続けても味がボケるような事がなく素晴らしい。またスジの多い脂身中心の方は薄くスライスされてあるので、スジが口に残らずに舌触りの良さを主張している。意図してチャーシューの厚みを変えているならば、店主さんのこだわりには脱帽である。もう一つの部位の豚バラチャーシューは煮豚型でほどけるような歯触りに仕上げてある。こちらも煮汁の旨みを取り込みながら、豚バラ本来の旨みも残した仕上がりとなっていて高評価だった。

追加の味玉は下茹でが足りずに半熟よりも柔らかく黄身が形をとどめていせいで、噛んだ瞬間に黄身が流れ出してスープを汚してしまった。しかし味付けは好みに近かったので、あと半日熟成すれば黄身も完全にゲル化したのではと思ってしまった。

薬味は色彩豊かでバラエティに富んでいた。煮干し系にはマストアイテムである玉ねぎも、品種と切り方を変えた二種類が添えてあった。アッシュで添えてあるのは新玉ねぎで、軽やかな甘みを感じられる薬味となっていた。もちろん切り口の鮮度も良く舌触りも申し分なかった。もう一種類はアーリーレッドと思われる赤玉ねぎを彩り要員としても使われている。これまた切り口の潤いから見ても鮮度の良さは抜群なのが伝わってくる上に、玉ねぎ特有の刺激を表に出さない切り方に店主さんのこだわりが見られた。それは玉ねぎの繊維に沿って包丁を入れる事で辛味を抑えて歯触りの良さを引き出している。

青みはアンチカイワレ派なので色どり以外の必要性を感じなかった。さらに海苔もアンチバラ海苔派なのだが、こちらのバラ海苔には共感できた。オープン直後という事もあってか、黒々とした見た目からも鮮度の良さは明らかだった。安価なバラ海苔の劣化ほど残念なものはなく、スープに溶け出しては風味を悪くするパターンが多い中で素晴らしい磯の香りを加えてくれた。この鮮度をいつまでも保って欲しいと思った。

中盤からはスープの塩気が重なってくると多少の塩分過多を感じてしまい、スープは残してしまった。全体的に派手さはないがバランスも良いだけに、私にはカエシの分量が多すぎたようだ。あとは本日分の味玉の仕上がりも評価を下げてしまった要因だ。

高評価な部分もあっただけに消化不良な思いで店を後にしたが、再訪があるかもしれないと思い割引券をちゃんと財布にしまった一杯でした。

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「必道そば ¥750+サービス味玉」@麺屋 必道の写真平日 晴天 17:20 待ちなし 後待ち10名

クリスマスムードが溢れる渋谷の街を背に本日も平成最後の歳末総決算として

〝今年の店は今年のうちに〟

と言うことで今年オープンした店で未訪問店を誰もが忙しいと言われる師走の年内にどれだけ多く廻れるかを実行中である。課題店も含め候補の店は山ほどある。そんな中で都会のクリスマスの喧騒から離れたくて自宅から遠く移動手段も少ないこちらへの初訪問に挑戦しようと決めた。

今年の11月2日オープンのこちらへのアクセスは困難を極めそうだが、もうひとつの大きな目的と合わせて遂行しようと腹をくくり午後2時半にお泊まりセットをバッグに詰めて家を出た。ひとまずは銀座線で上野駅に向かった。

夜の部の開店前の現着の為にはJR常磐線 上野駅 15:30発【特急 ときわ 67号 勝田行】に乗車すれば間に合いそうだ。難解なダンジョンのような上野駅構内を進み無事に目的の電車に乗れた。土浦駅まで所要時間44分の車内で恒例の缶ビールを開けひとまず落ち着く。移動中にメニューの予習もしたかったが、土浦駅からのルートを調べるのに必死でそれどころではなく駅に着いた。ようやく第一関門は突破した気になった。

この先はバスで30分以上かけての移動だがバスの本数が少なく乗り遅れたら取り返しのつかない事になってしまうので知らない駅のバス停を必死で探す。想像していたのは八王子などのビッグターミナルだったが土浦駅西口のバスターミナルは初心者にも優しい大きさでスムーズに目的地行きの関東バス 土浦駅 16:35発【筑波山口行】に乗ることが出来た。これで第二関門もクリアした。

バスに揺られながら43のバス停を通過して最寄りの北条内町バス停に着いた。もうすでに辺りは真っ暗でナビだけが頼りだ。街灯ひとつない道をナビを信じて進むと暗いながらも稲刈り後の藁の香りが新鮮な気分にしてくれる。普段は感じられない自然を浴びながらさらに進むと大きな通り沿いに大きな看板を見つけた。遠くからも店内には明かりがついているのが分かり臨休などの最悪の事態は無さそうだ。

開店前の現着一番乗りで店頭の外待ちベンチで開店を待つ。定刻の少し前に店内の照明が明るくなった。中の様子をうかがうと店内はまるで龍宮城のような艶やかな装いで乙姫様でも居そうな雰囲気だ。

定刻になり真っ白な暖簾が掛かりオープン。すると中から本当に乙姫様が現れた。それはホール担当の女性スタッフだが玉手箱まで手渡してくれた。その玉手箱と言うのは開店前に並んだ先頭三名までに渡されるサービスチケットなのだ。そのチケットには味玉か大盛りが無料と記してあった。先に券売機で基本と思われるお題だけを発券し好物の味玉はサービスでいただこうと思い浮島のようなコの字のカウンターに座る。

乙姫様に食券とチケットを手渡し味玉をお願いすると快い返事が返ってきた。テーブル席が多い広い店内を三人体制で回している。開店と同時にテーブル席は満席となり乙姫様のオーダーを通す声が活気をみせる。少し冷え込むカウンターで待つこと5分で我が杯が到着した。その姿は胴が朱色の口縁には雷紋のクラシカルな切立丼の中で懐かしい表情で迎えてくれる。昔ながらのではあるが古臭さは感じない時代を超えた新たなスタイルだ。

まずはスープをひとくち。鶏ガラベースに魚介を合わせたスープに香味油として使われているのはラードのような動物系の香りがする。オーソドックスな中華そばと思われるが、尖った不自然な旨味は微かに感じるだけで過度ではない。カエシの塩分も控えてあり飲みやすく仕上げてある。醤油ダレにコクを求めずにキレのある酸味を上手く引き出しているのが飲みやすい理由かと。

店先に置かれた小麦粉の袋から自家製麺と思われる中太ストレート麺は必食の価値あり。切り刃の角を感じながらも高めの加水率でパンパンに膨れ上がった麺肌は今にもはち切れそうだ。箸で持ち上げてもハリとコシの強さが伝わってくる。これだけで麺の食感は想像できたが実際に口に運ぶと想像の遥か上を超えてきた。シルクのような口当たりと低反発マットレスのような歯応えで喉ごしはベルベットのように上品だ。しかもどれもが特級品の最高ランクなのが驚く。この麺を食べた時点で〝昔ながらの〟なんて言葉は不必要となった。

具材は部位も製法も違う焼豚が二枚。先に脂身の少ない豚肩ロースを食べてみると釜焼き製法ならではの薫香が品良く香る。故意に付けた香りとは違うナチュラル感がある。厚めにカットされても肉質は柔らかいが赤身の繊維質の良い所は残してある。もう一枚は得意ではない豚バラの煮豚型だが、これまた必食の焼豚だ。最近は脂身をトロトロにすれば良しとされる風潮があるが、こちらは違った。とろけるでは無く噛みしめる脂身を実現している。かと言って硬い訳ではなく噛むたびに少しずつ溶けていく感覚なのだ。あまり他にない食感なので表しきれないが間違いなく旨い焼豚だ。脂身ばかり褒めているが赤身の良さがあればこそのコンビネーションだ。豚バラ肉は両者を活かしてこそプロの仕事と言うものだ。

メンマはコンセプトを外さないように穂先メンマや極太は用いず王道の細メンマで勝負する。しっかりした胡麻油が香る味付けも忠実に再現してある。微かに感じる唐辛子の辛味と歯切れの良い食感をアクセントに脇役として大活躍をみせる。

薬味もトラディショナルを守り白い茎の部分を合わせた太めの青ねぎを刻み、茹でたほうれん草で青みを与え、海苔からは磯の風味を。そしてナルトからは不自然な旨味を。残念だったのは薬味の質の悪さが目立ったこと。青ねぎは良かったが、ほうれん草は業務用で海苔は香りも無く口溶けも悪い劣化品。ナルトは食べなければ良いのでコメントなし。

最後にはスープもメンマからの辛味や色んな副産物によって少し険しい表情になってきたので飲み干せずにレンゲを置いて龍宮城を後にした。

帰りのバスの時刻だけはちゃんと調べておいたので余裕を持ってバス停に向かったがサービスの玉手箱を開けたせいで時が経っていないかと心配をしながら歩いていく途中にも先ほどの麺と豚バラ焼豚の旨さを思い出していた。

なかなか遠い場所なので再訪までは時間がかかるかも知れないが機会があればまた食べてみたいラーメンだった。これでひとつの目的のは完了したが出発時に考えたもうひとつの計画を遂行する為に自宅には戻らず宿敵の松戸駅に向かう事にした一杯でした。

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「中華ソバ ¥700+出汁打ち込み式味玉 ¥100」@煮干中華ソバ イチカワの写真平日 薄曇り10:15 先待ち10名 後待ち多数

本日は〝第11回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟を開催する。このイベントはRDB PC版のオススメに挙がる店から営業時間などを考慮してその店で自分の好きなメニューを食べて採点するものである。

採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちである。過去の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」で成績は6勝2敗2分 4KOと圧勝。何故なら清湯醤油系が好みなのだが毎回スパコンはガッツリ系を推してくるからだ。

現時点でスパコンが私に対するオススメに挙げるのは茨城県の店が多く苦手な濃いめの煮干し系が複数。ここをクリアしなければ次のオススメに入れ替わらないので遠出にはなるがこちらへの訪問を決意する。

RDBの評価も人気もかなり高いので開店の1時間前の到着を目指して8時半に家を出る。まずはつくばエクスプレスの始発駅の秋葉原に行き、そこから終点のつくば駅を目指す。玄関のドアから二時間弱の小旅行だ。

無事につくば駅に着いたが駅からも離れているがバスの時刻が合わずタクシーに乗る。目的地まではちょうど千円と30分歩くよりは楽ができた。

古びた商業施設のエントランスには開店1時間以上も前になのに9名の人だかりがある。しかも大半の人が折りたたみイスを持参している。行列のプロフェッショナルたちだ。

若者が多く見られるが私よりも高齢の60歳代後半のご夫婦も並ぶ不思議な光景だが、これから75分はひたすらに待つだけの時間を過ごす。

定刻になりシャッターが上がる。行列客のテンションも上がる。先頭から9名が店内に吸い込まれていったが惜しい所で一巡目は逃した。外待ちの二番手として店頭で待機する。不思議と店先には何の香りもしない。

先陣が入ってから20分で入れ替わりが始まったが思ったよりも滞在時間が長いのは和え玉のシステムのせいだろうか。ほとんどの客が追加注文していた。

カウンターに座り店内を眺める。外では感じなかった煮干しの香りが満ちている。BGMも無く静かな店内には麺を啜る音とレンゲが丼に当たる音だけが響きラーメンに集中できる素晴らしい環境だ。着席後に味玉を付けるか付けないかだけの選択肢しか無い注文方法でのデポジットスタイルだ。

オーダーしてからの提供時間は早く、絞られたメニューならではのオペレーションの良さが活かされている。入店してから3分ほどで我が杯が到着した。

小さめな白磁の切立丼の中の姿はシルプルを絵に描いたような潔さ。整えられた麺のラインが美的にも映える。

スープに浸ってない部分の麺からいただく。箸が触れただけで分かる芯の通った麺は喉ごしよりも歯応えや歯切れを楽しむタイプの麺で噛むほどに小麦の甘みが引き出される。麺の甘みも感じられファンが多いのもうなずける。

次に媚茶色のスープをひとくち。レンゲがスープに触れても当たりを感じない程のサラリとした液状だが青口イワシ特有の銀皮がレンゲにまとわりつく。いざ口に運ぶと真っ先に感じるのは喉を灼くような塩気だ。醤油ダレだけではない青口イワシの強い塩分が出ている。砂糖で甘みを足す店が多い中で、これだけ塩気を前面に押し出したスープは中々ないのでは。

麺の甘みとスープの塩気の対比は面白いが私には度が過ぎた。本来ならスープによく絡めて食べるのだろうが出来るだけスープと混ざらないように食べ進めた。

具材は初期値で入っている豚肩ロースの焼豚だが以前の写真を見ると大判なレアチャーシューが入っていたようだが現在は変わっているようだ。しかしアンチ低温焼豚派の私には小ぶりながらも厚切りの焼豚が好ましかった。噛むと言うよりはほぐれる食感で味付けもベスト。

追加した味玉はネーミングの〝出汁打ち込み式〟とあるように黄身にダイレクトに味が付けてあり白身はそのままだが黄身からはほんのりと鰹出汁の香りがした。しかし強気なスープの後では繊細な味を感じる事は困難でもったいなく感じた。

薬味は珍しい玉ねぎのスライス。アッシェよりは麺との絡みも良いが丁寧にさらして灰汁や辛味を抜いているので存在感はほとんど無く、いつ食べたかも気づかないほどだった。

麺は中盤になってもダレる事なくしっかりと芯を持っており余分にスープを吸おうとはしないが、麺間で持ち上げるスープだけでも十分に塩っぱい。先ほどのご高齢の夫妻には耐えられる塩気なのだろうかと心配になった。

麺の甘さと具材の優しさで美味しく食べきったがスープはひとくちも飲めなかった。もはや和え玉をするための塩分のような気がしてきた。

やはり私以外は全員が和え玉を追加しているが二杯目なら少しは薄まるだろう。それでも客の水を飲む回数に塩辛いのは私だけではない事を知った。

計画では茨城県での連食を予定していたのだが喉が灼けてしまい断念し東京に戻る事にした。

私にとってはスープは残念だったが、その分を麺や具材が助けてくれたので採点は70点としてスパコンとの対戦は引き分けとした。これで通算対戦成績は6勝2敗3分 4KOとなり優勢が続く。

最初から和え玉をしない客には味の濃さを変えてくれるシステムがあれば教えてほしいが、凛と張りつめた空気の店内で質問できる雰囲気でもなく無防備ノーガードのままで塩分に叩きのめされた一杯でした。

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