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のらのら

男性 - 東京都

はじめまして。レビュー開始から一年が経ち、二年目の目標を全国制覇にしました。一杯のラーメンに出会うまでの経緯も書き記しているので、前置き等が長くなりがちですがお許しください。しかし採点に関しては立地 接客 衛生面 価格設定などは考慮せずに、ラーメン一杯に対しての評価にしています。自分の好みだけで評価しているので不快な文面もあると思いますが、何卒宜しくお願いします。

平均点 73.117点
最終レビュー日 2019年10月15日
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レビュー 店舗 スキ いいね

「かつお醤油ラーメン ゆず入り ¥770+味玉 ¥120」@麵屋 しるしの写真土曜日 晴天 11:00 待ちなし 後待ち4名

「ちゃるめ」「ちゅるり」「つるる」「ゆるり」「しるし」

謎の語呂合わせウィークも佳境を迎えた。それは正直言うと、もうネタが尽きてきたからだ。昨日の栃木県足利市「ゆるり」からの帰り道の電車内でRDBを漁ってみるも五段活用できそうな店が挙がってこない。

北海道の旭川には「くるる」石狩には「がるる」と名乗るラーメン店があるが、そこまで行ってしまうと道楽も度を超えてしまう。泣く泣く諦めて四段活用で終了かと思われたときに、コチラの店名がヒットしてしまった。

〝してしまった〟と言うのも、かなり遠方ではあるが行けない事はないと思ってしまったのだ。こうなると火がついた遊び心を抑えることが出来ず、早速お店情報を調べてみる。不運にも明日は営業日のようだ。アクセスが困難ならば諦めようと思ったが、新宿駅からハイウェイバスだと一本で最寄バス停に着くようだ。語呂合わせの為にハイウェイバスと言うのも如何なものかと考えもしたが、気が付けば乗車券の予約ボタンをクリックしていた。

早朝6時半に自宅を出て人生初の新宿バスタに着いた。7:25発 京王バス 上諏訪経由 岡谷行きに乗車すると、もう旅は始まっている。天気の良い休日なので、首都高に入った途端から渋滞気味の中央道を一時間ほど走ってもまだ八王子あたりだ。この流れだと定刻通りには着かないと思いながら先へ進む。しかし相模湖を越えると一気に渋滞は解消し流れに乗った。それと同時に、早起きだったせいかウトウトと眠ってしまった。

目が覚めると休憩の双葉SAで、ここまで35分遅れのアナウンスがあった。バスを降りると都心よりも随分と冷たい空気が張りつめているが、とても澄んでいて気持ちいい。一瞬でリフレッシュされるとバスに戻った。そこからは順調にバスが走り目的地の諏訪インター前バス停で下車した。

ここまで定刻を45分遅れだが、時間に余裕をもって出発していたので慌てることなく店へと向かった。高速道路を降りたところにあるバス停からは歩いて5分もかからないという奇跡の近さに驚いた。開店30分前の現着だったので行列もなく近隣を散策してみる。

コチラのラーメン店も大きいが、目の前の焼肉屋はさらに大きく7階建てのビルとなっている。先ほど立ち寄った双葉SAよりも体感温度が低く感じたので、斜向かいのコンビニで携帯カイロを購入し店に戻った。大きな駐車場完備の店先にて先頭にて待機する。

定刻より10分も早く早開けとなった。後列の家族づれにも優しい対応だ。中待ち部屋を抜けて店内に入ると券売機はなくカウンターに案内された。卓上メニューにはバラエティに富んだラインナップで悩んでしまうが、一番サッパリしてそうな魚介系にして味玉追加を口頭で伝えた。すると「ゆず入りがオススメですよ」と説明があったので、薦められたままにお願いした。

店内を見渡すと小上がりやテーブル席も多く設けられた広々とした空間が広がる。地方の郊外店感が満載の店内を六人体制で回している。本日の客層は休日なので家族づれや高校生くらいの子供たちが多い。調理場を見ると、各々の持ち場が確立してありオペレーションは安定している。中でも圧巻なのは麺上げを担当する店主さんであろう男性のテボさばきだ。12連のテボにはスープによって使い分けられる四種類の麺を同時にさばいている。細麺から極太麺まで茹で時間の異なる麺を茹でる姿に見とれてしまった。

すると一番早い麺上げのロットで我が杯が到着した。胴に朱色の刷毛目が入った反高台丼の中の姿は家系ラーメンのような表情をしていた。諏訪で横浜を感じられるとは不思議なものである。

まずはスープをひとくち。茶濁した液面からは苦手な魚粉が浮いているように見えるが、レンゲを差し込んでみると思いのほか抵抗が少なくサラリとしている。いざ口に含むと節粉の香りが先導するが、ザラつきはさほど感じない。豚骨ベースに魚介出汁を合わせたオーソドックスな豚骨魚介スープは、やはり家系をイメージさせる。まろやかに乳化したスープは舌触りも悪くはない。カエシの醤油ダレは長野地方ならではの少し強めの塩分が気になった。

四種類あるうちの麺から豚骨魚介スープに合わせられたのは中細ストレート麺だった。麺上げまでは120秒弱くらいで、箸先からは柔らかめな麺質を感じる。やや強気なスープを落とすように麺を揺すってから啜ってみる。一気に吸い込んだ空気に伴って魚介の香りも飛び込んでくる。グルテンが溶け出して甘みのある麺との相性が良い。本日初めて口にするのが豚骨魚介だったが、すんなりと受け入れられた。出来るだけスープを絡めないように食べれば塩分よりも麺の旨さが勝るので、食べ進められた。

具材は豚バラの煮豚型が一枚で厚切りとは言えないが中々の大判。片面にはバーナーで炙りが施されていて香ばしい香りが立っている。ホロホロと箸が触れただけでも崩れるような柔らかさなのでレンゲですくって食べてみる。豚バラ本来の旨みは抜けているが、煮汁の味で食すタイプのチャーシュー。薬味の白ネギとの共演で物足りなさは回避できた。

やや私には残念なチャーシューの後で食べた味玉は衝撃のうまさだった。グラデーションの浸み込みではなく、均一な浸透が黄身の中心部まで浸みている。ひと晩では成し得ない熟成感が生み出すネットリとした口当たりが口内を覆い尽くす。それでいて白身に塩気は感じず、黄身の甘みが引き出されている。過去の味玉ランキングトップ5には間違いなく入る代物だった。この味玉に出会えただけでも高速バスに乗ってまで来た甲斐があると思った。

この味玉の印象が強烈すぎて他の具材たちは霞んでしまった。メンマは細めの板メンマだったが、手仕事感はなくどこでも食べられそうな業務用品に思えた。青みのほうれん草も残念だが袋入りのカットほうれん草と変わりない。

薬味の白ネギは粗めに刻まれており、熱々のスープで甘みが増して麺やチャーシューとのマッチングは良かった。十字9切の正方形の海苔は口溶けは良いが香りは全くせず、保存状態の良し悪しが出てしまったのか。オススメの柚子は入れ忘れかと思うくらいに見た目、味覚ともに確認できなかった。

スープの塩気と戦いながらも麺と具材は平らげていた。スープにもチャレンジしたが丼の底に沈んでいるであろう節粉の舌触りが気になるので、ここでレンゲを置いた。

店を出る頃には店内は満席近く埋まっていて、地元人気の高さを知る事ができた。ここからの帰り道だが高速バスのバス停は近かったが、電車の最寄り駅は無い。ましてや路線バスすら走っておらず、流しのタクシーなどある訳もないので最寄りの上諏訪駅まで一時間近く歩いて向かった。その道すがらには、さすがに霧ヶ峰からの伏流水がきれいなので日本酒の有名酒蔵が軒を連ねている。全国広しといえども、ここほど酒蔵が集まっている場所はないのではなかろうか。上諏訪の酒で地元のツマミで一杯やって帰京しようかとも考えたが、良からぬ事を思いついてしまった。

せっかく都内を離れたのだから未訪問県を訪ねてみるのはどうだろうかと、上諏訪駅でRDBと向き合ってみる。すると三重県以西は未だ手付かずの未知なる領域がある事に気付いてしまった。

これが〝ラーメン紀行〟ならぬ〝ラーメン奇行〟の始まりを予感させる事となる一杯でした。

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「鶏白湯味玉麺 ¥840」@気むずかし家の写真祝日 晴天 10:35 待ちなし 後待ち2名

またもや本日は〝無鉄砲な弾丸ツアーvol2〟を開催する。サブタイトルは「鉄砲ないのに弾出るんかい」のこの企画は〝無駄で無謀で無茶〟な三重苦の企画だ。内容は単なる昼の部での連食なのだが一味も二味もスパイスを効かせてみる。そのスパイスと言うのが未開拓県の二県を股にかけるというもの。さらにはRDBのポイントで各県トップの店限定(但し二郎系とつけ麺専門店は除く)とよりスパイスを効かせた企画だ。そこで今回浮上した案が前回の愛知県と静岡県に続き長野県と富山県を股にかけた連食ルートだ。

ここで頼りになるのがRDBのポイント順での検索で、両県のポイント第一位を調べると長野県は市内の繁華街にある人気店で富山県は富山市内の無化調の店である。開店前の長野駅着は可能だが食後の富山市内の人気店への移動が可能なのかルート検索してみると移動時間としては可能だが長野駅を何時に出発できるかによって結果は変わってくる。こちらの開店が11時で11時半には食べ終えないといけない計算になる。そうなると入店が一巡目で提供が 1st ロットでないと厳しい緊張感のある状況だ。

こちらに現着した際に数人でも行列があれば、この企画が無意味になる事も覚悟の上で挑戦を決意し午前8時前に家を出た。山手線で東京駅に向かう前に渋谷駅のみどりの窓口で長野行きのチケットだけは買っておこうとしたら「10時台までは全て満席です」と無情なお言葉。スタート地点にすら立てぬままに計画が終わったと思ったら「グリーン車に一席だけ空きが出ました」と神の慈悲のようなお言葉に、それでお願いしますと即購入。急いで東京駅に向かって何とか 8:36発の【かがやき505号 金沢行 】に乗車。出発早々に全ての運を使い果たしたような気もするが新幹線お決まりの発車前の缶ビールでひとまず一人乾杯。

無事に発車後一時間半足らずで長野駅に着いた。ここからは歩いて10分ほどで現着予定。恐る恐る店先を見ると行列はなく最初で最大の難関は突破したと思われたが店先のシャッターに一枚の貼り紙が。「本日は祝日の為、定休日となっております」と衝撃の告白。定休日は日曜日だけのはずなのに、RDBさん聞いてないよぉ。と思わず声が出た。

よもやの開始二時間後での作戦失敗に愕然とする。やはり新幹線の残り一枚のチケットで全ての運を使い果たしてしまったようだ。しかしこのまま東京へ引き返す訳にはいかず、緊急特番として〝裏 無鉄砲な弾丸ツアーvol2〟をなりふり構わず開催します。

もちろん男の意地もあるので長野県第1位は諦めだが第2位ならば仕方あるまいと検索するが長野駅からは遠く次の富山行きに間に合いそうもない。ならば第3位でと調べたら開店時間が遅くまたもダメ。こうなったら駅近で11時オープンの店でと当初の志は消え去ってしまったがこちらの店を探し出した。調べてみると長野市内で第4位の上に、以前に暮らしていた近所にある都内のラーメン屋の本家のようだ。これも何かの運命と全ての事に言い訳をして歩いて向かった。

長野駅を挟んだ反対側にあるので10分くらい歩くと大きな看板の店を見つけた。開店時間の20分以上も前の現着なのでさすがに行列もなく先頭にて待機。定刻になりオープンし店内に入るとお座敷とテーブル席の多さに驚いた。券売機はなく卓上メニューから品定めをする。好物の清湯醤油ラーメンもあるがメニューの筆頭には名物の信州鶏白湯が鎮座している。虎穴に入らずんばと今回の企の一食目を鶏白湯に決める。店内は広いホールだが三人体制で回し、客席のテレビからは長野ローカルの情報番組が流れてきて旅に来たことを実感する。

のんびりとした気分でいると3分もかからずに我が杯が到着した。黒地の鳴門丼の中の姿からは繊細さや丁寧さは伝わってこないが素朴な表情で旅人を迎え入れてくれる。

まずは柴染色のスープをひとくち。旅のはじまりを告げる一口目に感じたのは苦手な魚粉のザラつきだった。決して得意ではないが大らかな気持ちで味わってみると野菜をすりおろしたポタージュの様な舌触りも感じた。さらには生臭さにも似た鶏の獣臭があり、それを覆い隠すように非天然由来の旨味が力を発揮している。

残念なスープはさておき麺をいただく。丸みを帯びたぽっちゃり型の中太麺はグルテンの質感が持ち味。初動でも麺肌に溶け出したグルテンは麺に潤いと滑らかさを与えしっとりと口の中へ滑り込んでくる。スープの旨味に負けないように小麦の甘みを見せてくる辺りはさすがに素晴らしい麺だ。

具材は鷄モモ肉の巻きチャーシューがしっかりと二枚も入っているが冷蔵庫で冷えきった鶏肉からは固まった鷄由来のゼラチン質が鶏肉の歯応えを妨げる。

追加の味玉は下茹で 下味 熟成感のどれをとっても会心の出来で久々の〝MVG〟を授けたい具材だった。※ Most Variable 具 の略

メンマはメーカーさんのオリジナリティあふれる業務用で安定の品質。

薬味はいつ切ったのと疑いたくなる乾燥した青ネギが雑に添えてあった。海苔も保存状態の悪さからか香りもなく残念。

全てを食べ終える事なく店を出たが当初の目的の連食だけは果たそうと再び長野に向かい〝裏 無鉄砲な弾丸ツアー vol 2〟をゴリ押しで継続する羽目になる一杯でした。

ここまでの旅のおさらい

東京〜長野

移動距離 191km
乗車時間 1時間20分

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